俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
その後は義母のお気に入りだと言う洋菓子屋のホールケーキと、果穂が持ってきた和菓子をそれぞれ選んで食べて、ディナーは滞り無く終わった。

「兄さん、父さんがいつか酒を一緒に飲みたいそうだよ。」
帰り際、健が嬉しそうに俺にそう言ってくる。

「分かった。
また、時間が出来た時に連絡してみる。」

「良かった。これからはいつでも連絡無しで来てね。勉強も教えてもらいたいから。」

「ああ、受験勉強頑張れよ。」

「果穂さん、またイベントの時は手伝いに行きたいから教えてね。勉強の気分転換になるからさ。」

「ありがとう。また、うちにも遊びに来てね。」
果穂もにこやかな笑顔で健にそう言う。

「じゃあ、ご馳走さまでした。おやすみなさい。」
挨拶を交わし2人車に乗りこむ。

義母と健が、車が見えなくなるまでずっと手を振ってくれた。
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