俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
次の日の朝、収穫前に他の荷物と共に集荷場に寄ってみかんの出荷手続きをする。

『堀井 翔様宛  
 差出人 間宮ファーム 間宮 果穂』

ほりい 『しょう』って読むのかな?
ふと思う。
名刺を再度見て、ローマ字読みが書いてある事に気付く。

翔と書いて『かける』と読むんだ。
素敵な名前。

私の名前が、私に良く合うって言ってくれたけど、堀井さんの名前も貴方に良く合うと思いますよ。

『おはようございます。みかんの出荷手続きが終わりました。そちらに到着するのは早ければ明日の朝になるそうです。』
堀井さんにそうメールを送る。

時刻は8時半、日曜日だしまだ起きてないかも知れないな。そう思ってポケットにスマホを仕舞い車に乗り込む。

今日は曇っていて肌寒い、午後から雨が降りそうだから、早めに収穫に入らなくっちゃ。
明日の農協出荷に間に合わない。

その後も堀井さんとは、何度かメールでやり取りをしとても誠実でな人だと知る。
何となくメールが届いていないか気になり、果穂はスマホが手放せない日々を送る。
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