俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
「果穂はジーンズも似合うな。可愛い。」
車に乗り込むなりそう言われて照れてしまう。
「あ、ありがとうございます。
翔さんの方がモデルさんみたいでかっこいいです。」

「それは言い過ぎだろ。」
そう言って笑う。
今日は休日モードのせいか表情がちょっとだけ緩やかだと思う。

「サンドイッチ食べたい。」

「はい、卵サンドとツナがありますけどどちらから食べますか?」

「じゃあ、卵で。」
車を運転しながら食べてくれる。

「美味いな。
そう言えば、昨日少し遅くなったけど妹さんは大丈夫だった?」

「里穂は大丈夫だったんですけど、お兄ちゃんから10件以上着信が入ってました…。
里穂の方にも連絡したみたいで、上手に言ってくれたみたいだから、大丈夫だったんですけど、今日また連絡来るかもしれないです。」

「さすが、強敵だな。」
翔さんが軽く笑う。

「面倒臭い兄ですいません…。」

「いや俺も果穂の兄だったら同じ事するだろなきっと。果穂の事に関しては同類だから。」
そう言ってこっちをチラッと見て笑う。
「お兄ちゃんは2人も要りません…。」

「今日は気にしてあげないときっと帰ってから大変そうだな。」

「はい…。」
そんな話をしながらあっと言う間に目的地に着く。
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