俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する
果穂が妹と買い物に行っている間、タブレットを使い仕事をこなす。

ふと思い、スマホをポケットから出すと果穂がくれたチャームが光る。
少ない時間で俺の為に選んでくれた。

その心が嬉しい。
しかもお揃い。大事にしなくては。

スマホを操作して、
今日少ない時間で撮った果穂との写真をみる。
どの写真も果穂は可愛い。

彼女の屈託ない笑顔には不思議な癒し効果がある。
これを見て会えない時間を乗り切るしか無いのか……
また、しばらく会えないのかと思うだけで気持ちが沈む。

よく無い思考回路を振り切って、目の前の仕事に没頭する。
思いの外、集中して仕事がはかどる。

ふと時計を見ると、四時過ぎだった。
そろそろ連絡が来るかもと、スマホに目を落とす。

そのタイミングでスマホが震えて電話にでる。

『お疲れ様です。
お仕事大丈夫ですか?
今、お店の前まで帰って来たんですけど。』

「お帰り。さっきの裏口まで来れるか?そこまで迎えに行く。」
声を聞くだけで、浮き足立つ。

『ありがとうございます。』

果穂の荷物を持って、早歩きで裏口まで迎えに行く。
扉を開けると果穂が居て、自然と顔が緩む。
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