第3章めざせ転移門!★城下編。恋愛異世界令嬢は成り上がる!
マイケルが見た風景は
(初めて原子の光を見た元世界の科学者はこんな気分だったのかな。)
真っ白い閃光が突如
地下のラボに煌めいたのは、
マイケルがハーバナに指示した
魔方陣融合の反応が為。
「すごい、、まるでプログラミングの雨に、DNA螺旋を繋いだみたい。」
マイケルの目の前で広げられたのは、城技術者ハーバナが可視化させた魔法陣の数々。それはマイケルがハーバナに頼んだ事で、普段は詠唱だけが術者から発せられ、脳内で練り上げられる術式を敢えて第三者に見える形にして、ギルドのラボ空間に展開してもらったものだ。
「きれいねー、マイケルしゃん。」
くるくるの巻き毛を揺らしてヤオがレサに肩車をしてもらう頭の上で叫けぶと、
「これは壮観ってやつじゃねーか!すげーな魔術ってやつは!!」
レサもヤオの両手を広げ持ちながら興奮しているのが声で分る。
「レサ、これが我等が使う魔力でもあるのだぞ?」
そんなレサをラジが窘めるが、ラジの瞳も期待に輝いていたのは言うまでもない。
城下町で工房を開くナジールの試作ラボでは大規模の魔法陣展開は出来ない為、マイケルとヤオの古巣、海を統べるギルドの地下ラボで魔法陣の錬金を試作する事にしたマイケル達。
エックレーシアに向けて、ウーリュウ藩島のギルド術者が発表する品を戦略的に合同で制作する為、ギルド常連の術者や職人達も地下ラボに押し寄せ、冒険者のルークさえ顔を出している。
「マイケル、これからどーするつもりなんだ?流石にこんな状態は俺も初めて見たんだがどうすりゃいいのか。」
ナジールがハーバナの展開した魔法陣に見入りながらも、マイケルに聞いてくると、
「確かにマイケル、ここからどのように念じればいいか?」
ハーバーナも陣の展開を維持しながらマイケルを見ている。
マイケルはラボの観衆の様子を見ながら、ハーバナの陣に指で印を示しながら次の展開を要望する。
「まずは、今魔法陣の可視化で、水龍に貯めている『水の湧現』の魔力を見せてくれないかしら?その時に、可視化の魔術だけを意識させて陣を点滅させて、その後に水の湧現魔力を別の光で点滅させて欲しいのよ。」
ハーバナが手に持つ水龍の骨に付加している魔力は、水属性からの『水の湧出』。そこにハーバナが今展開している可視化の魔術と付加した魔力の可視化を個々に陣として見せていくのだ。
「おっと、本気か?!マイケル?そんなややこしい力の使い方なんぞ出来んだろうが。」
本来ならば、意識して使う魔術ではない部分をマイケルが要望した事に、特注の鑑定眼鏡を掛けたワズが狼狽えたが、それをリドが興味あり気な微笑みで、
「そこは藩島城きっての技術者ハーバーナなんじゃない?ね?」
ハーバナにウインクを投げて往なした。
「参ったな。なかなかの無茶ぶりだが、やってみるか。実際自分でも興味がある。」
元英雄の噂の奥方リドにウインクまでされたハーバナは苦笑しながら、マイケルに頷いて見せる。
「マイケルが魔力がないとは、信じられない洞察力だな。」
ルークがマイケルの後ろで感心の声を上げているのが聞こえた時、
『『『『おーおーーーーーー!!』』』
更に展開された陣の一つ一つが組み合わさりながらも、個々に点滅をしながら輝きをグラデーションな波を作りつつシナプス変化をする!!
「なるほどな!こーゆー感じで魔力と魔術ってのは連動すんのか?!」
ナジールが身を乗り出して、岩が剥き出しになる地下ラボ空間に咲き始めた魔法陣を見入った!
「これは、、」
それはマイケルも隣のラジも同様で、ラボの観衆も歓声を上げる。
『おい!!こら、えれーこと見つけたぞ!!こんな簡単な事だったか!!』
『おう!わかっぞ!!うん、なるほどな!!』
暗いラボの空中に浮かぶ点滅を繰り返す陣は、まるで色鮮やかなイルミネーションにも似て、それでいて神秘的な存在に見えた。
「やっぱり、魔力の陣がDNA螺旋みたいなやつで、魔術がプログラミング。そこに水龍の細胞みたいな陣がベースになっていて、それが魔術のプログラミングで繋がっていくんだね。これなら、顕微鏡で細胞を繋ぐみたいに、水龍の細胞ベースに書き込むみたいに魔力を調整したり、魔術を加工できるんじゃないかな。」
「なるほどな。確かに理屈では可能だな。」
マイケルの呟きと合わせて、ルークの声がラボに響く。歓声の中でその呟きを聞いたナジールを筆頭に、各々が頭に想像を描く顔つきなると、またも声が上がった。
「うおーー、すげえやってみたくなったきたーーー!!」
『俺もだ!!』
『わしも試してみたいぞな。』
気が付けば、すでに自前で持参した水龍の骨を手にした職人や術者達が、銘々で陣を展開し始めている。それに気が付いたマイケルが慌てて、皆を制した。
「待って待って、もちろん後で試作をみんなでやってもらいたいけれど、まだ試したいことがあるんだよ。ハーナバ、大丈夫かな?」
「いいよ、マイケル。まだ大丈夫。これぐらいは全く問題ないから。」
マイケルの言葉に、ラジが手を翳して、騒動を抑える。マイケルがラジに頷いてハーバナに更に説明をする。
「じゃっ、お言葉に甘えて。今の水龍の細胞陣に、念動の魔力陣を繋いでくれる?水の湧現魔力はそのままで、念動魔力に加熱の魔力を加えて。それらを個々に陣を色を変えて点滅させて。」
「了解。」
『『『わーーーーーー!!』』』
今度は魔法陣がシナプス連動で点滅をするだけでなく、術が繋がると同時にエネルギー発光をし始めるた!!
「!!!!!」
「マイケルしゃん!!太陽なの!!」
ヤオの声と合わさり急速に暗いラボが明るく照らされる!!同時にマイケルの目が見開かれた!
(これなら水龍で火力発電が可能じゃない!!これじゃあ、まるで、、)
思考の先に行き着いたマイケルの顔が青ざめる。
そんなマイケルの様子を他所に皆がハーバナに駆け寄ったり、ラジやレサに話しかける様子が見える。リドとナジールも何か興奮しながら肩を叩きあっていた。
「こうして考えると魔力って電子みたいなものなのかもね。属性っていうけど、何かの臨界点や合成で性質を相反する性質にかえるだけで、、、まあ、電子事態は見ることが出来ない物質だけど。魔力爆発って、異常な臨界現象ってことかも、、」
マイケルは、、
ゆっくりと、、驚愕と歓喜に沸くギルドの常連や、ラジ達、ナジール達、そしてヤオを見る。
魔力なしの異世界人、マイケル。
自分が見つけた水龍の骨の発見はきっと此の世界を変える。
けれども実際はそれを凌駕する力をこのカフカス王領国民は持っているのだ。
彼等には当たり前過ぎて有り余る力を。
「ほんとうチートなのは、この人達だよね。」
新物質による新現象や新機能の発見が元世界の物質社会を進化させ支えているという原理は、この異世界でも言える改革になるだろうと、実感するも、
(どうか此の先、願わくば水龍の骨が武器に使われることがない世界であって欲しい、、)
その力が在るために、戦いや搾取される歴史を歩んできたのは此の世界も同じだからと、
マイケルは 楽しそうにレサの肩で揺られるヤオを見ながら密かに祈る。
そのマイケルの姿をルークが後ろから見つめていた。
真っ白い閃光が突如
地下のラボに煌めいたのは、
マイケルがハーバナに指示した
魔方陣融合の反応が為。
「すごい、、まるでプログラミングの雨に、DNA螺旋を繋いだみたい。」
マイケルの目の前で広げられたのは、城技術者ハーバナが可視化させた魔法陣の数々。それはマイケルがハーバナに頼んだ事で、普段は詠唱だけが術者から発せられ、脳内で練り上げられる術式を敢えて第三者に見える形にして、ギルドのラボ空間に展開してもらったものだ。
「きれいねー、マイケルしゃん。」
くるくるの巻き毛を揺らしてヤオがレサに肩車をしてもらう頭の上で叫けぶと、
「これは壮観ってやつじゃねーか!すげーな魔術ってやつは!!」
レサもヤオの両手を広げ持ちながら興奮しているのが声で分る。
「レサ、これが我等が使う魔力でもあるのだぞ?」
そんなレサをラジが窘めるが、ラジの瞳も期待に輝いていたのは言うまでもない。
城下町で工房を開くナジールの試作ラボでは大規模の魔法陣展開は出来ない為、マイケルとヤオの古巣、海を統べるギルドの地下ラボで魔法陣の錬金を試作する事にしたマイケル達。
エックレーシアに向けて、ウーリュウ藩島のギルド術者が発表する品を戦略的に合同で制作する為、ギルド常連の術者や職人達も地下ラボに押し寄せ、冒険者のルークさえ顔を出している。
「マイケル、これからどーするつもりなんだ?流石にこんな状態は俺も初めて見たんだがどうすりゃいいのか。」
ナジールがハーバナの展開した魔法陣に見入りながらも、マイケルに聞いてくると、
「確かにマイケル、ここからどのように念じればいいか?」
ハーバーナも陣の展開を維持しながらマイケルを見ている。
マイケルはラボの観衆の様子を見ながら、ハーバナの陣に指で印を示しながら次の展開を要望する。
「まずは、今魔法陣の可視化で、水龍に貯めている『水の湧現』の魔力を見せてくれないかしら?その時に、可視化の魔術だけを意識させて陣を点滅させて、その後に水の湧現魔力を別の光で点滅させて欲しいのよ。」
ハーバナが手に持つ水龍の骨に付加している魔力は、水属性からの『水の湧出』。そこにハーバナが今展開している可視化の魔術と付加した魔力の可視化を個々に陣として見せていくのだ。
「おっと、本気か?!マイケル?そんなややこしい力の使い方なんぞ出来んだろうが。」
本来ならば、意識して使う魔術ではない部分をマイケルが要望した事に、特注の鑑定眼鏡を掛けたワズが狼狽えたが、それをリドが興味あり気な微笑みで、
「そこは藩島城きっての技術者ハーバーナなんじゃない?ね?」
ハーバナにウインクを投げて往なした。
「参ったな。なかなかの無茶ぶりだが、やってみるか。実際自分でも興味がある。」
元英雄の噂の奥方リドにウインクまでされたハーバナは苦笑しながら、マイケルに頷いて見せる。
「マイケルが魔力がないとは、信じられない洞察力だな。」
ルークがマイケルの後ろで感心の声を上げているのが聞こえた時、
『『『『おーおーーーーーー!!』』』
更に展開された陣の一つ一つが組み合わさりながらも、個々に点滅をしながら輝きをグラデーションな波を作りつつシナプス変化をする!!
「なるほどな!こーゆー感じで魔力と魔術ってのは連動すんのか?!」
ナジールが身を乗り出して、岩が剥き出しになる地下ラボ空間に咲き始めた魔法陣を見入った!
「これは、、」
それはマイケルも隣のラジも同様で、ラボの観衆も歓声を上げる。
『おい!!こら、えれーこと見つけたぞ!!こんな簡単な事だったか!!』
『おう!わかっぞ!!うん、なるほどな!!』
暗いラボの空中に浮かぶ点滅を繰り返す陣は、まるで色鮮やかなイルミネーションにも似て、それでいて神秘的な存在に見えた。
「やっぱり、魔力の陣がDNA螺旋みたいなやつで、魔術がプログラミング。そこに水龍の細胞みたいな陣がベースになっていて、それが魔術のプログラミングで繋がっていくんだね。これなら、顕微鏡で細胞を繋ぐみたいに、水龍の細胞ベースに書き込むみたいに魔力を調整したり、魔術を加工できるんじゃないかな。」
「なるほどな。確かに理屈では可能だな。」
マイケルの呟きと合わせて、ルークの声がラボに響く。歓声の中でその呟きを聞いたナジールを筆頭に、各々が頭に想像を描く顔つきなると、またも声が上がった。
「うおーー、すげえやってみたくなったきたーーー!!」
『俺もだ!!』
『わしも試してみたいぞな。』
気が付けば、すでに自前で持参した水龍の骨を手にした職人や術者達が、銘々で陣を展開し始めている。それに気が付いたマイケルが慌てて、皆を制した。
「待って待って、もちろん後で試作をみんなでやってもらいたいけれど、まだ試したいことがあるんだよ。ハーナバ、大丈夫かな?」
「いいよ、マイケル。まだ大丈夫。これぐらいは全く問題ないから。」
マイケルの言葉に、ラジが手を翳して、騒動を抑える。マイケルがラジに頷いてハーバナに更に説明をする。
「じゃっ、お言葉に甘えて。今の水龍の細胞陣に、念動の魔力陣を繋いでくれる?水の湧現魔力はそのままで、念動魔力に加熱の魔力を加えて。それらを個々に陣を色を変えて点滅させて。」
「了解。」
『『『わーーーーーー!!』』』
今度は魔法陣がシナプス連動で点滅をするだけでなく、術が繋がると同時にエネルギー発光をし始めるた!!
「!!!!!」
「マイケルしゃん!!太陽なの!!」
ヤオの声と合わさり急速に暗いラボが明るく照らされる!!同時にマイケルの目が見開かれた!
(これなら水龍で火力発電が可能じゃない!!これじゃあ、まるで、、)
思考の先に行き着いたマイケルの顔が青ざめる。
そんなマイケルの様子を他所に皆がハーバナに駆け寄ったり、ラジやレサに話しかける様子が見える。リドとナジールも何か興奮しながら肩を叩きあっていた。
「こうして考えると魔力って電子みたいなものなのかもね。属性っていうけど、何かの臨界点や合成で性質を相反する性質にかえるだけで、、、まあ、電子事態は見ることが出来ない物質だけど。魔力爆発って、異常な臨界現象ってことかも、、」
マイケルは、、
ゆっくりと、、驚愕と歓喜に沸くギルドの常連や、ラジ達、ナジール達、そしてヤオを見る。
魔力なしの異世界人、マイケル。
自分が見つけた水龍の骨の発見はきっと此の世界を変える。
けれども実際はそれを凌駕する力をこのカフカス王領国民は持っているのだ。
彼等には当たり前過ぎて有り余る力を。
「ほんとうチートなのは、この人達だよね。」
新物質による新現象や新機能の発見が元世界の物質社会を進化させ支えているという原理は、この異世界でも言える改革になるだろうと、実感するも、
(どうか此の先、願わくば水龍の骨が武器に使われることがない世界であって欲しい、、)
その力が在るために、戦いや搾取される歴史を歩んできたのは此の世界も同じだからと、
マイケルは 楽しそうにレサの肩で揺られるヤオを見ながら密かに祈る。
そのマイケルの姿をルークが後ろから見つめていた。