初恋はヤンキーくんと
「お前は、夕衣には不釣り合いだ」
「―っ…」
…大翔…
「お父さんには…関係ないじゃん!
なんで勝手に
釣り合ってるとか決めるの!?
恋くらい自由にさせてよ!!
お父さんなんか…大っきらい!!」
あたしはそう言って、走り出した。
「「「夕衣!!」」」
大翔のつらそうな顔…
確かにいじめられたけど、
大翔は、あたしを想ってくれていた…
いじめてたのは、あたしの近くにいたいからだった…。
何も分かってないお父さんに…
そんなこと言われたくないよ!!
どこをどう走ったのかなんて、
分からなかった。
ただ………走った。