初恋はヤンキーくんと
「―え!?なんで…!?
あたしのことだったら…
本当に気にしなくていいからね?」
優奈ちゃんが言う。
「ううん…そんなんじゃないの…」
「じゃあッ……」
「別れたのも…全部…
優奈ちゃんのせいじゃなくて
あたしのせいなんだ…。
あたし…大翔に…
最低なことしたから…
もう戻れないよ………」
―もう…
決心したから。
「―だけどッ…」
「あたし…もう帰るね…」
そう言って、あたしは校門を出た。
だって、
そんなの、
都合よすぎじゃん…。
あたしが、大翔を振りまわしてる…
これ以上、
大翔に迷惑掛けたくないよ……