初恋はヤンキーくんと




「―え!?なんで…!?
 あたしのことだったら…
 本当に気にしなくていいからね?」




優奈ちゃんが言う。



「ううん…そんなんじゃないの…」



「じゃあッ……」



「別れたのも…全部…
 優奈ちゃんのせいじゃなくて
 あたしのせいなんだ…。
 あたし…大翔に…
 最低なことしたから…
 もう戻れないよ………」



―もう…



決心したから。





「―だけどッ…」




「あたし…もう帰るね…」




そう言って、あたしは校門を出た。






だって、



そんなの、



都合よすぎじゃん…。




あたしが、大翔を振りまわしてる…





これ以上、




大翔に迷惑掛けたくないよ……





< 244 / 415 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop