初恋はヤンキーくんと





自然と、涙が流れた。




大翔があたしを想ってくれてるって…




痛いほど伝わって来たから。




「…夕衣は…嫌?
 俺こっそりと、
 ずっと勉強してたんだぜ?」


大翔がそういって笑った。



「…嫌なわけ…ない…よ…」





あたしは、好きすぎて怖い、なんて感情…



初めてだった。




「じゃあ、これから勉強教えてくれよッ♪
 俺、1年間めっちゃがんばるから」




…大翔…




「…大翔ぉ…好きぃ…」



あたしが泣きながら言うと、大翔は




「バーカ。そんなん知ってるし。」




と言った。





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