初恋はヤンキーくんと
「お前ら…縄ほどけよッッ!!!」
狭い教室に大翔の声が響き渡った。
「OK~♪」
中村君はそう言ってあたしの手足の縄をほどいてくれた。
やっと動けるようになった。
「お前ら…絶対許さねえ…」
大翔が低い声で言った。
……完璧怒ってる…
―その時…
グイッ・・
あたしは、後ろから中村君につかまれた。
―動けないっ?!
「美村。
もし夕衣傷つけられたくなかったら
何も言わず殴られろよ」
―――――――!!?!