初恋はヤンキーくんと




―バキっ…



大翔は、体中を殴られたり蹴られたりした。



石みたいなもので、頭を殴られたりしてた。




あたしの目からは、涙があふれ続ける。




「やめてよぉっ…!!」



そう叫ぶので、精一杯だった。




「こんなの…
 あいつが俺にしたことに比べたら
 どうってことないんだよ………」



その時、中村君が小さい声でつぶやいた。



「―え…?」



大翔が、中村君に何かしたの…?




でも、あの4人と大翔には聞こえてないみたいだった。




「お前は
 黙ってみてればいいんだよ」





あたしは、中村君から大翔に視線を戻した。





頭から、血が出ていた。




なんでっ…



なんでこんなことするのッ…!?






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