初恋はヤンキーくんと



「大翔っ…」



あたしはそう言って大翔に駆け寄った。




「ごめんねっ…ごめんねっ…??」



「…夕衣のせいじゃ…ない…から…」




大翔はそういってくれた。



…なんでそんなに優しいの……??




「美村。
 お前が俺達にしたことは
 それくらい…苦しかったんだからな…」




中村君が言った。




…さっきから、何言ってるの…??





「お前…
 俺となんかあったの…か…?」




「忘れてんじゃねえよ!!
 あの時のお前は…
 好きな奴殴られる悲しみも
 知らねえ男だったんだよ!!!」



「―え…?」




中村君は、怒ったようにそう言った。




そして、ゆっくり話しだした―…







< 328 / 415 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop