初恋はヤンキーくんと
(夕衣side★)
―そうだったんだ…
「だけどッ…
そりゃあ…ひどいけど…
でもここまでする必要ないじゃん!」
あたしは中村君に向かってそう言った。
だけど、大翔が
「…夕衣、いいから。
何も言うな…」
と、あたしを止めた。
そして、フラフラと立ちあがった。
そして大翔は言った―…
「―ごめん…」
中村君は、驚いたような顔で大翔を見た。
そして、呟くように言った。
「…んでっ…なんでっ…
なんで謝んだよっ……!」
中村君の目からは、涙があふれていた。