初恋はヤンキーくんと
あたし達は向かい合わせに座った。
「ちょっと痛いかもだけど…」
そういってあたしは大翔に消毒をした。
「…いって~な!
もうちょっと優しくできないのかよッ!」
大翔がそう言った。
「ごッ…ごめん!
でも…あんなパンチ効いてないんじゃなかったの?」
ちょっとしつこいかなって思ったけど、あたしはそう言った。
「…痛くねぇよッ!」
大翔はそう言って、顔を赤らめた。
こういう時間が久しぶりで…
あたしは思わず笑ってしまった。
「何笑ってんだよ…」
大翔は苦笑いで言った。
「あ、終わったよ?」
大翔の手当てが全部終わったからあたしはそう言った。