初恋はヤンキーくんと
「…大翔の退学を…
今すぐ取り消してください」
あたしはあふれる涙を堪えながら言った。
「無理と言ったら?」
校長は少し笑って言った。
「あたしも、退学します。」
あたしは、きっぱりとそう言った。
「―!?」
校長も、流石に驚いている。
「だけど…
美村君の退学はもう決まったことなんだよ??」
校長は苦笑いであたしを説得しようとしてくる。
「取り消してくれないんですね…。
じゃあ、あたし退学します。さよなら」
あたしはそう言って、校長室を出た。
大翔…
これからは、いつでもどこでも一緒だよ??