キミの言葉で、人生に光が灯りました。

『お母さん……。なんか、お腹が痛くて、気分もちょっと悪いの……』



なんて嘘をついて、お母さんの気を引こうとしたこともあった。



「あらそう? じゃあベッドで寝てたら?」



こう言われるだけで、わたしは特に構ってもらえなかった。


あの時は、お母さんに聞こえないようにベッドで泣いた。


陸、陸って、お母さんはそればっかり。

お母さんは、お兄ちゃんだけの存在なの?


まるで、これじゃあ……。


お兄ちゃんだけが、お母さんの子供みたいだよ。


わたしだって、お母さんから産まれたのに。


わたしだって、お母さんが好きなのに。




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