キミの言葉で、人生に光が灯りました。

次の日。
体育祭の放課後がやってきた。

みんな、長い髪の毛を結んでいる。
ゴムを忘れてきてしまったわたしは、仕方ないからいつもと同じように何もしないという感じで我慢するしかない。


……走ったら、ボサボサになっちゃうだろうなぁ。



「花、おはよう!」



優衣も、編み込みのハーフアップにしていてよく似合っている。



「花、ちょっといい?」



「ん? うん」



手先が器用な優衣は、ササっと手を動かしてわたしの髪の毛をまとめてくれる。



「できた! 気にいるといいんだけど」



「わぁ」



鏡に写ったわたしの髪の毛は、二つのお団子ヘアにまとめられていた。


可愛いまとめ髪になって少しばかりテンションが上がる。
わたしには可愛すぎる髪型だったと思うけれど……。



「よく似合うと思うけど、どう? 花は気に入った?」



「うんっ……!」



そういえば、この結ぶためのゴムも整えるためのブラシも優衣のだったけど……。



「あ、でも本当に良かったの……?」



「全然いいって! 言ってるでしょ、花はわたしに対して遠慮はいらないって」



優衣は、わたしの肩をポンと叩いた。




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