キミの言葉で、人生に光が灯りました。

「ねえ、花! 今日は授業がはやく終わるわけだし、一緒にどこか行かない?」



そういえば、今日は7限がない日だ。



「……うん!」



たまには、優衣との時間も作りたいし。



「どこ行くー?」



1限の準備をしながら、わたしは優衣と会話を続ける。



「んー、最近行ってないし、あそこがいいんじゃない? あそこのクレープ屋さん!」



優衣の提案で、わたしは急に太陽がキラキラと輝きだしたような気分になった。



「あー、あそこか! いいねー!」



放課後になれば、クレープが食べられる。
その事実を噛みしめただけでも、なんだか心に羽が生えたかのようにふわふわする。



「って、待って! もうこんな時間!」



優衣がいきなり叫んだ。

そういえば、1限は化学室に集合なんだった。

気がつけば、教室はわたしと優衣の2人だけになっている。



「みんな、もういないじゃん! 急ご、花!」



「うん!」



教科書とノート、筆記用具を抱えてわたしと優衣は化学室へと走った。




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