キミの言葉で、人生に光が灯りました。
「どうしたの? 花」
わたしの様子を見て、優衣が目を丸くする。
「あそこ……!」
少し離れたところには、税所くんと斉藤くんがいたからだ。
わたし達の視線に気がついたのか、2人ともほぼ同時に目を合わせてきた。
「よお」
「2人も来てたのか」
「う、うん! わたしがダブルストロベリーで、優衣が新作のカスタードプリン」
税所くんと斉藤くんは、もうクレープを少し食べていたみたいで、中身の具がすぐ見える状態だった。
税所くんは、チョコとマシュマロのクレープ。
わたしが、さっき美味しそうだなと思って、今度頼もうと思っていたメニューだ。
「ん」
税所くんはいきなり近づいて、わたしにクレープを差し出してきた。
「……へ!?」
「いや、食いたそうだし、食えば……」
びっくりしたけれど、ここは遠慮なくもらった方がいいよね……?
「ありがと。じゃあ、いただきます!」
わたしは、税所くんのクレープをパクリと食べた。
甘くて少し苦いチョコと、とろけそうなふわふわのマシュマロが絶妙なハーモニーを口の中で奏でる。
焼きたてのクレープに包まれているので、マシュマロも柔らかくなっている。