一途な一匹狼に片想いしてます
高校生や大学生くらいの、いかにも柄の悪そうな人たちだった。
どの人も髪を染めていて、耳にはピアス。
今まで関わったこともないような人たちばかりで、できるだけ目を合わせないようにしていた。
「………モモちゃん、はやく」
心細くなって、まだ来ないか携帯で時間を何度も確認した。
いつの間にか、7,8人くらい集まっていて、この道を通る人たちがわざわざ彼らを大きく避けているのが見える。
うん、そりゃあ、怖いもんね。
そんなことを考えていると、一瞬中にいる金髪の男と目が合ってしまった。
まずい!と思って、慌てて目を反らした時には、もうすでに遅くて。
「カノジョかわいいねー!」
仲間の一人の赤髪の人を連れてやってきた。