一途な一匹狼に片想いしてます
第3章 変なヤツと言われました
「どうしよう!モモちゃん!」
お弁当を食べ終わって、モモちゃんと二人でたとき、わたしは興奮していた。
教室から外をボケーっと眺めていると、中庭にあるベンチでごろんと横になっている彼を見つけたからだ。
「かっこいい……」
何に対してもあの無気力なところがたまらない!
梶野くん、次の授業も出るかなぁなんて考えて、いつの間に頭の中は梶野くんでいっぱいになる。
「は?かっこいい?あの銅像が?」
きゃーとはしゃいでいると、モモちゃんの惚けた返事が返ってくる。
「銅像って……あれはこの学校を創設した人でしょ」
「……冗談に決まってるでしょ。そんなマジに返さなくても」