一途な一匹狼に片想いしてます
「モモちゃん!手!手!」
「なーに?手がどうかしたー?」
まだ手でわたしの目を塞ぐモモちゃん。
これは絶対、いじわるしてる!
「梶野くん、見えない。見たい」
「あんなの見ちゃいけません、目に毒です」
目に毒って……梶野くんの扱いひどい。
モモちゃんってば、いつもそうなんだから。
「かっこいい梶野くん見えない」
「全く、若菜ってば梶野信者なんだから」
仕方がないというように、手をどけてくれた。
そして、わたしの視線は再び梶野くんに向かう。
やっぱり梶野くん、かっこいい!