僕の特技は秘密です
「橘はどうするの?」
「うーん、、、俺もまだ決めてないんだよね~。お前が社長になったら秘書で雇ってよ。」
橘はAランチの唐揚げを頬張り、笑いながら言った。
冗談で言っただけかもしれないが、実際のところ昔から頭のキレはいいし、イケメンの癖に出しゃばりすぎず、人付き合いもバランスよくこなす彼には秘書は良いのかもしれない。
「社長になったらね。」
「おっまじかっ!なら今すぐ社長になれ!今就職先決まったら来年一年丸っと遊べる!」
「何しに学校きてんだよっ。」
「えっ?何って出会いを求めて…。男子大学生なんてみんなそんなもんだろ~」
「お前、彼女いるだろ~」
夏休みに橘は彼女と『月の華ホテル』に行く計画をしていた。しかし、学生にとってはかなり高い金額なので、父親に話を通したところ、昔から家によく遊びに来ているし、知らない中ではないからと言って、特別価格で宿泊できるように手配してくれたのだった。
「あぁ、、、。俺、先週振られたんだよ」
「お前が降られるなんて珍しいな。」
「今度一緒に合コン付き合えよ。お前が来ると女友達が案外喜ぶんだよ~。」
「いやいやいや、僕、人見知りだし、そういう場所は無理だよ。。。場をしらけさせちゃうよ。」
「お前の顔、かわいい系だから何とかってアイドルグループにいるヤツに雰囲気が似てるんだとよ。」
僕の顔は母に似ており、大きくパッチリな二重な目に加え、長いまつ毛は子供のころはよく女の子と間違えられた。
だからワンピースなんか着せられたのかもしれない。
共学だった高校時代、文化祭でクラスの女子達に面白半分で化粧をされ女装をさせられたことがあった。
どんなに顔が女の子っぽくなっても、骨ばって筋肉だらけの体な上に立ち上がれば180cm後半の身長では、あまりのアンバランスさに気持ち悪がられた。
できることなら、橘みたいにメンズ雑誌のモデルのような男顔に生まれたかった。
「うーん、、、俺もまだ決めてないんだよね~。お前が社長になったら秘書で雇ってよ。」
橘はAランチの唐揚げを頬張り、笑いながら言った。
冗談で言っただけかもしれないが、実際のところ昔から頭のキレはいいし、イケメンの癖に出しゃばりすぎず、人付き合いもバランスよくこなす彼には秘書は良いのかもしれない。
「社長になったらね。」
「おっまじかっ!なら今すぐ社長になれ!今就職先決まったら来年一年丸っと遊べる!」
「何しに学校きてんだよっ。」
「えっ?何って出会いを求めて…。男子大学生なんてみんなそんなもんだろ~」
「お前、彼女いるだろ~」
夏休みに橘は彼女と『月の華ホテル』に行く計画をしていた。しかし、学生にとってはかなり高い金額なので、父親に話を通したところ、昔から家によく遊びに来ているし、知らない中ではないからと言って、特別価格で宿泊できるように手配してくれたのだった。
「あぁ、、、。俺、先週振られたんだよ」
「お前が降られるなんて珍しいな。」
「今度一緒に合コン付き合えよ。お前が来ると女友達が案外喜ぶんだよ~。」
「いやいやいや、僕、人見知りだし、そういう場所は無理だよ。。。場をしらけさせちゃうよ。」
「お前の顔、かわいい系だから何とかってアイドルグループにいるヤツに雰囲気が似てるんだとよ。」
僕の顔は母に似ており、大きくパッチリな二重な目に加え、長いまつ毛は子供のころはよく女の子と間違えられた。
だからワンピースなんか着せられたのかもしれない。
共学だった高校時代、文化祭でクラスの女子達に面白半分で化粧をされ女装をさせられたことがあった。
どんなに顔が女の子っぽくなっても、骨ばって筋肉だらけの体な上に立ち上がれば180cm後半の身長では、あまりのアンバランスさに気持ち悪がられた。
できることなら、橘みたいにメンズ雑誌のモデルのような男顔に生まれたかった。