僕の特技は秘密です
幼いころのまま
次の日。沙紀さんは午前中はホテルで仕事をするというので僕と橘の二人で秋魂神社に向かった。
昨晩は酒の勢いもあり『つーちゃん』に会いに行こうって話になったが、実際に神社に来てみると、足がすくんでしまう。
ヤバイ。緊張する…。
鳥居をぬけ参道を進むと、昨日、和服の女性がいた池のそばに若い巫女さんが立っていた。
赤い袴を履いたその姿は、記憶かなにいるツバキの花を髪に飾ってくれた記憶だけの母に似ていた。
そして、『つーちゃん』の面影も残している。
間違えるはずがない!彼女だ!!
「橘!池のそばにいるのが『つーちゃん』だ!」
「やった!生きてる人間だ!俺にも見える!」
僕は『つーちゃん』に近づき声をかけた。
振り返った『つーちゃん』は、想像していたよりも可愛いかった。
「『つーちゃん』ですよね?僕のこと覚えてますか??」
緊張のせいだろう、普段より声が高くうわずってしまった。
突然、男二人に声をかけられたつーちゃんは警戒しているのか身を硬くしている。
「どちら様でしょうか?」
成長し声も変わり、ガタイも良くなった。
こちらはつーちゃんだとわかっても、向こうはわからないだろう。
「僕が小学生の頃、この神社で良くあなた…つーちゃんと遊んでたんですが、覚えてませんか??旺介です。」
「えっ!?…うそ。」
つーちゃんは僕の名前を聞くと驚いて持っていた回の餌を落とし、撒き散らした。
昨晩は酒の勢いもあり『つーちゃん』に会いに行こうって話になったが、実際に神社に来てみると、足がすくんでしまう。
ヤバイ。緊張する…。
鳥居をぬけ参道を進むと、昨日、和服の女性がいた池のそばに若い巫女さんが立っていた。
赤い袴を履いたその姿は、記憶かなにいるツバキの花を髪に飾ってくれた記憶だけの母に似ていた。
そして、『つーちゃん』の面影も残している。
間違えるはずがない!彼女だ!!
「橘!池のそばにいるのが『つーちゃん』だ!」
「やった!生きてる人間だ!俺にも見える!」
僕は『つーちゃん』に近づき声をかけた。
振り返った『つーちゃん』は、想像していたよりも可愛いかった。
「『つーちゃん』ですよね?僕のこと覚えてますか??」
緊張のせいだろう、普段より声が高くうわずってしまった。
突然、男二人に声をかけられたつーちゃんは警戒しているのか身を硬くしている。
「どちら様でしょうか?」
成長し声も変わり、ガタイも良くなった。
こちらはつーちゃんだとわかっても、向こうはわからないだろう。
「僕が小学生の頃、この神社で良くあなた…つーちゃんと遊んでたんですが、覚えてませんか??旺介です。」
「えっ!?…うそ。」
つーちゃんは僕の名前を聞くと驚いて持っていた回の餌を落とし、撒き散らした。