僕の特技は秘密です
石橋へと向かいながらつーちゃんと他愛のない話をした。僕は橘は同じ大学に通い、彼とは幼馴染である事を話し、つーちゃんはここから2時間かかる村の外の高校に通う受験生だと言っていた。
3つも歳下だったのか…
出会った頃は小学生にもなってなかったのか…
そんな頃に母親を亡くしたなんて、辛かったに違いない。
その後も一緒に遊べて彼女の支えになっていたら…。
何も出来なかった自分を少し後悔した。
もし、普通に出会って、普通に友達になったとしても子どもの自分に何かできたわけではないのだが…
艶やかな黒髪は昔のままで、時々見せる笑顔は美しさが増しているのだが、キラキラした感じは幼い頃のままだった。
…ヤバいな。可愛い。
「お前、顔に出てるぞ。」
橘がボソッと僕にだけ届く声で言った。
池につくと石橋に何かネズミのような装飾は無いか探したがそれっぽいものは何もなかった。
「もし、ネズミを他に例えるたなら何がある??…十二支か?十二支のネズミは時刻や方角を表す…。」
ぶつぶつと独り言を言いながら橘はスマホを出し、十二支について調べ始めた。
「十二支の子には始まりを意味することもあるようだぞ。…歌の始まりにものでてくるし、きっとこの橋が謎解きの始まりになるのは間違いなんだが、決定打がないんだよなぁ…。」
独り言を続ける。
ふと、橋の名前に目をやった。
『禰橋』と書かれたところは最後の橋の文字が土で埋もれていた。
何気なく足で下を掘るとネズミの彫刻がされていた。
「橘!つーちゃん!あったぞ!!」
3つも歳下だったのか…
出会った頃は小学生にもなってなかったのか…
そんな頃に母親を亡くしたなんて、辛かったに違いない。
その後も一緒に遊べて彼女の支えになっていたら…。
何も出来なかった自分を少し後悔した。
もし、普通に出会って、普通に友達になったとしても子どもの自分に何かできたわけではないのだが…
艶やかな黒髪は昔のままで、時々見せる笑顔は美しさが増しているのだが、キラキラした感じは幼い頃のままだった。
…ヤバいな。可愛い。
「お前、顔に出てるぞ。」
橘がボソッと僕にだけ届く声で言った。
池につくと石橋に何かネズミのような装飾は無いか探したがそれっぽいものは何もなかった。
「もし、ネズミを他に例えるたなら何がある??…十二支か?十二支のネズミは時刻や方角を表す…。」
ぶつぶつと独り言を言いながら橘はスマホを出し、十二支について調べ始めた。
「十二支の子には始まりを意味することもあるようだぞ。…歌の始まりにものでてくるし、きっとこの橋が謎解きの始まりになるのは間違いなんだが、決定打がないんだよなぁ…。」
独り言を続ける。
ふと、橋の名前に目をやった。
『禰橋』と書かれたところは最後の橋の文字が土で埋もれていた。
何気なく足で下を掘るとネズミの彫刻がされていた。
「橘!つーちゃん!あったぞ!!」