僕の特技は秘密です
紅葉と楓
仕方なく、神社に戻ることになった。
車から降りると、もう既にお社の方が騒がしい。
今日は風もなく穏やかな天気なのに、お社のまわりの木々が突風でも吹いたかのように、乱れ狂ったように揺れている。
鈴も『カランカラン』と鳴り続けている。
「お父さんが言っていたポルターガイストってこのことかしら…。」
「…そう…みたいだね。」
お社に行くと男の人が逃げるように走ってきた。僕たちを見るなり、
「たっ、助けてくれ!」
「村長さん!お父さんは??」
「まっ…まだ中にいる。お社の地下だ。建物の裏から入れる。息子もいる…。」
つーちゃんはお父さんが心配で、お社の裏へと駆け出す。
裏手には開けっぱなしにされた扉があった。
薄暗く普段なら入るのに躊躇うが、つーちゃんはお父さんが心配でそのまま扉の中へと駆けて行く。
「つーちゃん、待って!暗いから足元気を付けて!」
お社の下には、地下へと続く石の階段があった。湿気で滑りやすくなっているので、急ぎながらも慎重に足を動かす。
階段の最下段まで行くと、6畳程の部屋になっていた。
部屋の隅でつーちゃんのお父さんは腰を抜かして動けないでいる。
一体、何があったのだろうか…。
車から降りると、もう既にお社の方が騒がしい。
今日は風もなく穏やかな天気なのに、お社のまわりの木々が突風でも吹いたかのように、乱れ狂ったように揺れている。
鈴も『カランカラン』と鳴り続けている。
「お父さんが言っていたポルターガイストってこのことかしら…。」
「…そう…みたいだね。」
お社に行くと男の人が逃げるように走ってきた。僕たちを見るなり、
「たっ、助けてくれ!」
「村長さん!お父さんは??」
「まっ…まだ中にいる。お社の地下だ。建物の裏から入れる。息子もいる…。」
つーちゃんはお父さんが心配で、お社の裏へと駆け出す。
裏手には開けっぱなしにされた扉があった。
薄暗く普段なら入るのに躊躇うが、つーちゃんはお父さんが心配でそのまま扉の中へと駆けて行く。
「つーちゃん、待って!暗いから足元気を付けて!」
お社の下には、地下へと続く石の階段があった。湿気で滑りやすくなっているので、急ぎながらも慎重に足を動かす。
階段の最下段まで行くと、6畳程の部屋になっていた。
部屋の隅でつーちゃんのお父さんは腰を抜かして動けないでいる。
一体、何があったのだろうか…。