僕の特技は秘密です
紅葉さんについてだが、もともと自分はPCやスキャナーが何かのデータを読み取るようにイメージを見ていた。
初めは他のと同じただのデータのような存在だったが神社という特異な環境、思いの強さからAIの様に独立してしまったのではないかと思った。自我の芽生えたAIといったところか。
橘は僕の考えに『お前がそう思うならきっとそうなんだよ。』と言ってくれたが、結局のところ紅葉さんのことも、悪霊のこともあれが何だったのかと聞かれても、なんて答えるのが正しいのかは解らない。
そして、僕たちがとった行動も果たして正解だったのかも解らない。何も解決はしていないが丸く収まった。という感じなのかもしれない。
その後の僕とつーちゃんは…。
残念ながら、彼女は受験生なのでデートに誘っても勉強があるから…と断られてばかりだった。
「一条はそーゆー対象と見られてないんじゃねーか?」
と、橘からは言われたが、彼女からアプリを使ったメッセージは頻繁に届いたし、学校行事のたびに写真も送られてきた。
「僕のこと嫌ってたらメッセージ送らないだろ?受験が終わるまでの我慢だよ。そしたらしっかり口説くよ。」
といつも返していた。しかし、その間に彼氏ができてしまうのではと、気が気ではなかった。
その原因の一つとして、スマホに送られてきた写真のほとんどに大吾くんが写っていた。
幼馴染だし、同じ学校だし、別に一緒に写っていても問題ないのだが、初めて会った時、彼がつーちゃんの頭を撫でたことを根に持っていた。僕は自分の嫉妬深さに驚いた。
初めは他のと同じただのデータのような存在だったが神社という特異な環境、思いの強さからAIの様に独立してしまったのではないかと思った。自我の芽生えたAIといったところか。
橘は僕の考えに『お前がそう思うならきっとそうなんだよ。』と言ってくれたが、結局のところ紅葉さんのことも、悪霊のこともあれが何だったのかと聞かれても、なんて答えるのが正しいのかは解らない。
そして、僕たちがとった行動も果たして正解だったのかも解らない。何も解決はしていないが丸く収まった。という感じなのかもしれない。
その後の僕とつーちゃんは…。
残念ながら、彼女は受験生なのでデートに誘っても勉強があるから…と断られてばかりだった。
「一条はそーゆー対象と見られてないんじゃねーか?」
と、橘からは言われたが、彼女からアプリを使ったメッセージは頻繁に届いたし、学校行事のたびに写真も送られてきた。
「僕のこと嫌ってたらメッセージ送らないだろ?受験が終わるまでの我慢だよ。そしたらしっかり口説くよ。」
といつも返していた。しかし、その間に彼氏ができてしまうのではと、気が気ではなかった。
その原因の一つとして、スマホに送られてきた写真のほとんどに大吾くんが写っていた。
幼馴染だし、同じ学校だし、別に一緒に写っていても問題ないのだが、初めて会った時、彼がつーちゃんの頭を撫でたことを根に持っていた。僕は自分の嫉妬深さに驚いた。