僕の特技は秘密です
深まる絆
平日の夜ということもあり、山切村には予定より早く着いた。
車を神社の駐車場に止めると急いでつーちゃんのところへ向かうと石橋の上で鯉を眺めて僕のことを待っていてくれた。
「…旺介くん。」
僕のことを見るなり抱き着いて泣き出してしまった。
相当ため込んでいたんだろう。
優しくつーちゃんを抱きしめ、そっと頭をなでる。
「大丈夫。全部僕に任せて。」
「…でも、いつも旺介くんに助けてもらってばかり。これ以上頼れないよ…。」
「僕は好きな子には頼られたいタイプなんだけど。」
「えっ?だって、旺介くんって彼女いるんじゃ…。好きな子には頼られたいって…。まさか…旺介くん…。」
「そうだよ。僕はつーちゃんのことが好きだよ。こないだの文化祭の時に結構アピールしてたつもりなんだけど。」
「文化祭って…。あの時、彼女から電話着て会う話していたから…。」
「…彼女から電話??何それ。」
「『雅』って呼び捨てにしてたし、会う時間を作るとかなんとか言ってたし…。」
「あー…。あの電話か…。確かに雅のことは好きだけど…。」
ジャケットのポケットからスマホを出し、雅とのツーショットの写真を見せた。
「妹のこと好きな兄は多いと思うよ。家族だし。」
「えっ?妹さんだったの??…やだ、わたし、勘違いしてた。」
「僕が彼女にしたいのはつーちゃんだけだよ。」
僕の告白に次第に頬を赤くするつーちゃん。僕の思いがちゃんと伝わっているようだ。
「つーちゃんは僕のことどう思ってる?」
「…す、好きです。」
恥ずかしいのかうつむいて答える。
車を神社の駐車場に止めると急いでつーちゃんのところへ向かうと石橋の上で鯉を眺めて僕のことを待っていてくれた。
「…旺介くん。」
僕のことを見るなり抱き着いて泣き出してしまった。
相当ため込んでいたんだろう。
優しくつーちゃんを抱きしめ、そっと頭をなでる。
「大丈夫。全部僕に任せて。」
「…でも、いつも旺介くんに助けてもらってばかり。これ以上頼れないよ…。」
「僕は好きな子には頼られたいタイプなんだけど。」
「えっ?だって、旺介くんって彼女いるんじゃ…。好きな子には頼られたいって…。まさか…旺介くん…。」
「そうだよ。僕はつーちゃんのことが好きだよ。こないだの文化祭の時に結構アピールしてたつもりなんだけど。」
「文化祭って…。あの時、彼女から電話着て会う話していたから…。」
「…彼女から電話??何それ。」
「『雅』って呼び捨てにしてたし、会う時間を作るとかなんとか言ってたし…。」
「あー…。あの電話か…。確かに雅のことは好きだけど…。」
ジャケットのポケットからスマホを出し、雅とのツーショットの写真を見せた。
「妹のこと好きな兄は多いと思うよ。家族だし。」
「えっ?妹さんだったの??…やだ、わたし、勘違いしてた。」
「僕が彼女にしたいのはつーちゃんだけだよ。」
僕の告白に次第に頬を赤くするつーちゃん。僕の思いがちゃんと伝わっているようだ。
「つーちゃんは僕のことどう思ってる?」
「…す、好きです。」
恥ずかしいのかうつむいて答える。