ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
翌日、若葉は、朝一番に、課長の席に行った。
「課長、先日は急にお休みをいただき、申し訳ありませんでした。」
「ああ、お母さんは大丈夫だった?」
「はい。おかげさまですぐに退院出来ました。」
「それはよかった。」
「あの、それで、今日、お話がありまして。お時間頂けないでしょうか?」
「分かった。じゃあ、30分後に小会議室で。」
と、課長は腕時計を見ながら、快く、時間を作ってくれた。
「ありがとうございます。」
と言うと、若葉は自分のデスクに戻った。
「あ~!河合さん、おはようございます!」
坂本君が、出勤するなり、すぐに若葉に駆け寄って来た。
「おはよう。ごめんね、坂本君、迷惑かけて。」
「いえいえ、そんなことより、ご実家、大丈夫でした?」
「ええ。すぐに退院出来たから。それより、仕事の方は大丈夫だった?」
「はい!河合さん不在で最初はどうなることかと思いましたが、
ばっちり大丈夫でした!」
「よかった。ありがとう。あ、これ、お土産ね。」
「ありがとうございます!あとで配りますね。」
「うん。お願い。」