ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
1年後
1年後 若葉の実家の旅館の日本庭園
「お二方とも本当に素敵です!」
と、カメラマンの男性が言う。
色打掛姿の若葉と、紋付羽織袴の東堂が二人で並んで、庭園で写真を撮っていた。
「キャッキャッ。」
と、縁側で若葉の母の腕の中で、孫娘がはしゃいでいる。
「ねえ、この写真、うちの旅館のパンフレットに使いましょうよ。」
と、姉の和葉が意気揚々と言う。
「勘弁してよ、お姉ちゃん。」
と、若葉が困った表情で言う。
「僕は構いませんよ。」
と、東堂が言うと、
「絶対にやめてください!ただでさえ、オンラインゲームの大ヒットで
再びカリスマ性が上がってるんです!」
と、佐野が言った。
「佐野さん、大好きなお兄ちゃん若葉さんに取られちゃったね。」
と、佐野の横で詩乃がニヤニヤしながら言った。
「東堂の原動力は河合さんのようなので、これでまだまだベリーズソフトは安泰ですよ。」
と、佐野が言った。
「まあ、淋しかったら私が佐野さんの相手してあげるから。」
と、詩乃が言うと、
「え?詩乃さん、それどういう・・・。」
と、言いかけたところで、
「皆様、そろそろ披露宴会場へ移動をお願い致します。」
と、仲居頭が呼びかけた。
「は~い!」
「はい!」
雲一つない青空の下、笑顔と楽しそうな声が旅館中に響いていた。
fin
「お二方とも本当に素敵です!」
と、カメラマンの男性が言う。
色打掛姿の若葉と、紋付羽織袴の東堂が二人で並んで、庭園で写真を撮っていた。
「キャッキャッ。」
と、縁側で若葉の母の腕の中で、孫娘がはしゃいでいる。
「ねえ、この写真、うちの旅館のパンフレットに使いましょうよ。」
と、姉の和葉が意気揚々と言う。
「勘弁してよ、お姉ちゃん。」
と、若葉が困った表情で言う。
「僕は構いませんよ。」
と、東堂が言うと、
「絶対にやめてください!ただでさえ、オンラインゲームの大ヒットで
再びカリスマ性が上がってるんです!」
と、佐野が言った。
「佐野さん、大好きなお兄ちゃん若葉さんに取られちゃったね。」
と、佐野の横で詩乃がニヤニヤしながら言った。
「東堂の原動力は河合さんのようなので、これでまだまだベリーズソフトは安泰ですよ。」
と、佐野が言った。
「まあ、淋しかったら私が佐野さんの相手してあげるから。」
と、詩乃が言うと、
「え?詩乃さん、それどういう・・・。」
と、言いかけたところで、
「皆様、そろそろ披露宴会場へ移動をお願い致します。」
と、仲居頭が呼びかけた。
「は~い!」
「はい!」
雲一つない青空の下、笑顔と楽しそうな声が旅館中に響いていた。
fin