ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
東堂は、ダイニングテーブルの上で若葉が持ってきた袋から中身を取り出した。
「よかった。無事だ。美味しそうだね。」
と言って、微笑んだ。
「外に出られないようなことをおっしゃってたので。」
「ああ。会社にも記者が押しかけてきてたらしくて。しばらく家で大人しく
仕事しとくよ。」
と言った。そして2人はテーブルを挟んで座った。
東堂はそれから続けて、
「ワイン飲む?」
と、若葉に聞いた。
「え?はい、じゃあ少しだけいただきます。」
「OK。」
と言って、東堂は、ワインクーラーからワインを一本取り出すと、慣れた手つきで開け始めた。
ワイングラスにワインを注ぎ、乾杯をした。
「何か聞きたいことがあったら、何でも聞いて。すべて答えるから。」
と、東堂が若葉に言った。
「え?そんな、もう大丈夫ですよ。」
と、若葉が言っても、
「いや、二人の間に嘘や隠し事はよくないから。少しでも若葉さんが不安になったり、
気になることがあったら、解決しておきたいんだ。」
「じゃ、あの、詩乃さんとは本当に兄妹なんですか?」
「大丈夫じゃないじゃない!ははははっ!正真正銘の兄妹だよ。子供の頃の写真もあるよ。実は今回の件は、
あいつがモデルやってて色々詳しいから、女性の好きなブランドを
教えてもらってね。あの日、本当は若葉へのプレゼントを買いにいったんだ。ちゃっかり、妹の分も買わされたけどね。」
「え?」
東堂は立ち上がると、若葉が座っている方へ回り込み、片膝をついてしゃがんだ。
そしてポケットから小さなケースを取り出し、若葉に向けて蓋を開けた。
「若葉さん、僕と結婚してください。」
と、東堂が言った。
東堂の手のケースの中には、放射線状に輝きを放つ指輪が光っていた。
「うそ・・・。」
若葉は突然のことに驚きすぎて、声が漏れた。
「本気だよ。こんなに好きになった人は若葉さんだけだ。
もう離したくない。ずっと一緒にいてください。」
若葉の目からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
「…うれしい。」
若葉は、両手で口元を覆いながら、消え入りそうな声で言った。
東堂はそっと若葉の左手を取ると、ゆっくりと慎重に若葉の薬指にはめた。
サイズはぴったりだった。
「すごい!ぴったり!どうして?」
若葉は、左手薬指に輝く指輪を見つめながら言った。
東堂はほっとした様子で、
「よかった。若葉さんと手を繋いだ時の感覚だけでオーダーしたから、実はちゃんと入るか
自信なかったんだ。でも日本の支店でもサイズ直しが出来るらしいから、思い切って先に
購入してきたんだよ。気に入ってもらえたかな?」
「はい!とっても!一生大事にします!」
東堂はその言葉に、若葉の頬に手を添えると、親指で若葉の頬を伝う涙を、優しくぬぐった。
そしてそのまま若葉にそっとキスをした。
「よかった。無事だ。美味しそうだね。」
と言って、微笑んだ。
「外に出られないようなことをおっしゃってたので。」
「ああ。会社にも記者が押しかけてきてたらしくて。しばらく家で大人しく
仕事しとくよ。」
と言った。そして2人はテーブルを挟んで座った。
東堂はそれから続けて、
「ワイン飲む?」
と、若葉に聞いた。
「え?はい、じゃあ少しだけいただきます。」
「OK。」
と言って、東堂は、ワインクーラーからワインを一本取り出すと、慣れた手つきで開け始めた。
ワイングラスにワインを注ぎ、乾杯をした。
「何か聞きたいことがあったら、何でも聞いて。すべて答えるから。」
と、東堂が若葉に言った。
「え?そんな、もう大丈夫ですよ。」
と、若葉が言っても、
「いや、二人の間に嘘や隠し事はよくないから。少しでも若葉さんが不安になったり、
気になることがあったら、解決しておきたいんだ。」
「じゃ、あの、詩乃さんとは本当に兄妹なんですか?」
「大丈夫じゃないじゃない!ははははっ!正真正銘の兄妹だよ。子供の頃の写真もあるよ。実は今回の件は、
あいつがモデルやってて色々詳しいから、女性の好きなブランドを
教えてもらってね。あの日、本当は若葉へのプレゼントを買いにいったんだ。ちゃっかり、妹の分も買わされたけどね。」
「え?」
東堂は立ち上がると、若葉が座っている方へ回り込み、片膝をついてしゃがんだ。
そしてポケットから小さなケースを取り出し、若葉に向けて蓋を開けた。
「若葉さん、僕と結婚してください。」
と、東堂が言った。
東堂の手のケースの中には、放射線状に輝きを放つ指輪が光っていた。
「うそ・・・。」
若葉は突然のことに驚きすぎて、声が漏れた。
「本気だよ。こんなに好きになった人は若葉さんだけだ。
もう離したくない。ずっと一緒にいてください。」
若葉の目からぽろぽろと涙が零れ落ちた。
「…うれしい。」
若葉は、両手で口元を覆いながら、消え入りそうな声で言った。
東堂はそっと若葉の左手を取ると、ゆっくりと慎重に若葉の薬指にはめた。
サイズはぴったりだった。
「すごい!ぴったり!どうして?」
若葉は、左手薬指に輝く指輪を見つめながら言った。
東堂はほっとした様子で、
「よかった。若葉さんと手を繋いだ時の感覚だけでオーダーしたから、実はちゃんと入るか
自信なかったんだ。でも日本の支店でもサイズ直しが出来るらしいから、思い切って先に
購入してきたんだよ。気に入ってもらえたかな?」
「はい!とっても!一生大事にします!」
東堂はその言葉に、若葉の頬に手を添えると、親指で若葉の頬を伝う涙を、優しくぬぐった。
そしてそのまま若葉にそっとキスをした。