ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
若葉の決心
1時間ほど、病室の中に、カタカタと、キーボードと打つ音だけが響いた。
坂本君、思ってたより、ちゃんとやってくれてるみたいね。
と、思いながら、若葉はノートPCを閉じるとバッグの中に入れた。
若葉は座ったまま、両腕を伸ばし、背中を伸ばした。
それから、首を右左と倒したあと、天井を仰いだ。
そして、改めて病室を見まわす。
これ、個室じゃなくて、特別室?
明らかに普通の個室より広く、ソファーセットまで置かれている。
部屋にはトイレとシャワー室も付いており、テレビもびっくりするほど
大きい。
この部屋も、有野社長が用意したんだよね・・・。
「若葉、仕事は終わった?」
と、母が若葉に声をかけた。
「うん。お母さん何か飲む?買ってこようか?」
と、若葉が言うと、母は、
「大丈夫よ。」
と、言ってゆっくりと上半身を起こした。
若葉は慌ててベッドに駆け寄り、背中を支えた。
そして、傍にあったカーディガンを母の肩に掛けた。
「本当にごめんね、ダメなお母さんで。」
「何言ってるの。そんなことないよ。」
「旅館、閉めようと思って、いろいろ回ったんだけど・・・。」
と、母がいいかけたところで、若葉が遮った。
「お姉ちゃんから聞いたよ。それで、有野社長のところに確認に行ったんだよね?」
「でも、聞く前に倒れてしまって。」
と、母が苦笑いしながら言った。
「どうせ、本人に聞いても本当のことは言わないんじゃないかな。」
と、若葉が言う。
「分かってるんだけど、もうどうすればいいか分からなくなってしまって。」
「大丈夫よ。私、もう一回有野社長と話してみる。」
「若葉は何もしなくていいのよ。あなたはもう旅館とは関係ない道に
進んだんだから。」
「それでも私にしかで出来ないことがあるかもしれないし。」
「若葉・・・。」
「大丈夫だから。お母さんはしっかり休んで早く治して。」
と、言いながら、若葉は母を寝かせた。
坂本君、思ってたより、ちゃんとやってくれてるみたいね。
と、思いながら、若葉はノートPCを閉じるとバッグの中に入れた。
若葉は座ったまま、両腕を伸ばし、背中を伸ばした。
それから、首を右左と倒したあと、天井を仰いだ。
そして、改めて病室を見まわす。
これ、個室じゃなくて、特別室?
明らかに普通の個室より広く、ソファーセットまで置かれている。
部屋にはトイレとシャワー室も付いており、テレビもびっくりするほど
大きい。
この部屋も、有野社長が用意したんだよね・・・。
「若葉、仕事は終わった?」
と、母が若葉に声をかけた。
「うん。お母さん何か飲む?買ってこようか?」
と、若葉が言うと、母は、
「大丈夫よ。」
と、言ってゆっくりと上半身を起こした。
若葉は慌ててベッドに駆け寄り、背中を支えた。
そして、傍にあったカーディガンを母の肩に掛けた。
「本当にごめんね、ダメなお母さんで。」
「何言ってるの。そんなことないよ。」
「旅館、閉めようと思って、いろいろ回ったんだけど・・・。」
と、母がいいかけたところで、若葉が遮った。
「お姉ちゃんから聞いたよ。それで、有野社長のところに確認に行ったんだよね?」
「でも、聞く前に倒れてしまって。」
と、母が苦笑いしながら言った。
「どうせ、本人に聞いても本当のことは言わないんじゃないかな。」
と、若葉が言う。
「分かってるんだけど、もうどうすればいいか分からなくなってしまって。」
「大丈夫よ。私、もう一回有野社長と話してみる。」
「若葉は何もしなくていいのよ。あなたはもう旅館とは関係ない道に
進んだんだから。」
「それでも私にしかで出来ないことがあるかもしれないし。」
「若葉・・・。」
「大丈夫だから。お母さんはしっかり休んで早く治して。」
と、言いながら、若葉は母を寝かせた。