愛しい君へ

昔ながらの喫茶店でコーヒーを飲む2人。

「あの〜上野くん。この間の返事なんだけど…」

「うん。」

「本当に、本当に私で良いの？将来開業医とかだと資産家のお嬢様とか……」

「開業医かぁ。俺はどちらかというと臨床の研究を目指してるから開業はあんまり考えてないんだよね。だから大金持ちの医者にはなれないけど、養っていけるとは思う。」

「うん…うちは普通のサラリーマン家庭だし、もし開業とかするなら私ではお役に立てないと思ったから…」

「じゃあ、開業なんかしないからOKって事？！」

「こんな普通の私ですが、よろしくお願いします」

「君は普通じゃあないよ。この一年妹さんと一緒にご飯食べたり話しをしたりして、俺さ本当に癒されてたんだよ。これからはずぅーと俺の横で笑顔でいて欲しいんだ。」

「うん。特別な事は何もできないと思うけど、上野くんの役に立つように頑張ります。」

「ありがとう薫。これから宜しくね！」