愛しい君へ
俺は、後一年で専門医の後期研修が終了する。その試験が難関だと先輩達からも言われていて、将史が産まれても育児は薫に任せっぱなしだった。

「薫、本当に申し訳ない。休みもゆっくりできなくてゴメンな〜」

「直史は今が人生で1番の正念場なんだから、頑張って! 私も何とか頑張るから。ね!」

「うん。ありがとう。」
将史を抱っこしながら薫に頭を下げた。
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