愛しい君へ
トイレから出てきた所のソファーに看護師であろう女性が座っていた。

「大丈夫ですか?」

「はい…気持ち悪くて…すみません。」

「いえ、自宅は遠いの?」

「はい…少しここで休んでから…」と彼女は寝てしまった。
一応脈を測ると大丈夫そうだった。
「あ、ちょっと待っててね。」

俺は会場に戻りウェーターから水をもらい彼女の所へ戻り水を飲ませた。

それが渡辺結花との出会いだった。


「気分はどう?」

「はい。何と…か…ありが…とう…ござい…ま…す…………」
ここで寝てしまいそうなので、
「ここのホテルの部屋をとって休んだ方がいいよ」

「う…ん…」 ほとんど意識がない。

俺は事務の人を会場に探しに行き、事情を説明して彼女をここのホテルの部屋へ運んだ。
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