愛しい君へ
それからは、コソコソとホテルへいったり彼女のアパートへ行ったりと逢瀬を重ねた。

いくらなんでも、もうヤバイと思い
「結花、あのさもうそろそろこんな事やめよう。」

「え、先生は私の事嫌いになったの?」

「違うんだ。俺には家庭がある。俺は妻とは別れるつもりはないんだ。
だから結花を弄んでいる自分がイヤなんだよ!」

「結花は先生と結婚とかそんなのどうでも良いの!ただ側にいたいの…」

「ゴメン。もう無理だ。これ以上は…辛すぎるんだ妻や子供は本当に大切な存在だし、結花は俺を解放してくれる可愛い存在。
でもこのまま進んでも、幸せはやってこないだろ?
だから、2人が楽しい思い出があるうちに別れよう……」

泣き出した結花。
何もしてあげられない直史。
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