愛しい君へ
「先生。温泉に1泊旅行に連れて行って!本当にこれで2人で会うのは最後にするから……お願い…」

「ああ。これで最後の思い出にしよう。
また連絡するな。今日はこれで帰るから」

「はい…」

直史がアパートのドアをバタンと閉めた途端、中から結花の泣き声が聞こえた。
直史は切ない気持ちに蓋をして自宅へ帰った。
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