先輩、お久しぶりです
お仕置きとはよく言ったもので、その言葉どおり私の部屋に入るなり唇を塞がれ、休むことなく愛された。
おかげで相当疲れたのかいつのまにか寝入ってしまい、気づけば日は高く昇っていた。
もちろん隣には先輩が寝ている。
起き上がろうとした体も筋肉痛になりゆっくりとしか体を起こせない。
隣でスヤスヤ寝ている先輩の顔を見れば、見入ってしまうほど端正な顔をしている。
きっと的場さんのように愛嬌を振りまいてたら、今まで以上にモテてただろうなと想像してしまう。
それなのに、私みたいに可愛げのない女を好きだと言ってくれる奇特な人。ずっと私を忘れられなかったと言ってくれた。
それは私も同じで、だからこそお互いに想い合っていられる関係だったのは奇跡としか思えない。
そんなふうにお互いを大切に思える関係をこれからもずっと続けていければ……。
そんなことを思いながら、眠る先輩の頬にそっとキスをしてからベッドを抜け、シャワーを浴びに部屋を出た。
髪は濡れたままタオルドライだけして出てくると、先輩は起きてベッドの端に座っていた。
まだ寝ぼけているのか、ボーッとした顔が逆にセクシーに見える。
「おはようございます」
「はよ。……っていう時間じゃないな」
「ふふ、そうですね。あ、よかったらシャワー使ってください。その間によければご飯作っておきますから」
「それより髪、乾かしてやろうか?」
私を見ていた先輩は立ち上がって側まで来ると、濡れた髪を一束すくって手ぐしで梳いた。
「動いてる間にそのうち乾きますよ」
「いいから持ってきて」