恋の♡魔法のチョコレート
でも、じゃあ…


小鳩の好きな人って誰なんだろう?


あのチョコレートは誰のためのものだったのかな…

「ねぇ小鳩」

「なんですか?」

そらぴょんと森中部長が笑ってる。

恥ずかしそうに2人とも頬を染めながら。

目の前にはほわっとしたあったかくてこそばゆい空間。

いいな、とっても嬉しそうで。

羨ましいな。

私だって…

そうはなれなくても、やっぱり聞きたかった。

知りたかった。

「なんでチョコレート作るの辞めるの?」

「もうやる理由がなくなったからです」

教えてれないってわかってたけど。

私にはきっと言ってはくれないよね。








それから小鳩は部活に来なくなった。
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