恋の♡魔法のチョコレート
「やっぱりそうなりますよね」
「えっ!?何が!!!」
目を丸くする私の隣で冷静な表情で一口チョコレートをかじる。
あのチョコレートを食べても表情が変わらないがすごい、私の口の中はずっと気持ち悪いのに。
「部活で作ろうと思うと限界がありますね」
「…これ、何なの?」
「チョコレートですよ、れっきとした」
「全然おいしくないんだけど!もしかして失敗作!?」
とにかくザラザラして、めちゃくちゃ苦い。ダイレクトな刺激に、風味も何もない。
これのどこが魔法のチョコレートなの…!?
「カカオから作ろうと思うと難しいんですよね」
え…?カカオから?作ってる?
「手作りってそこまでできるの!?すごいっ!」
さすがの私でもチョコレートがカカオを原材料としてるのは知っていた。
でもカカオからチョコレートを作る高校生には会ったことがなかった。いや、高校生じゃなくてもあまりない気はするんだけど。
「どうやって作るの!?カカオって、あのアーモンドみたいなやつだよね!?てゆーかカカオって売ってるの!?」
さっきよりも聞きたい度が高まっちゃって、前のめりに小鳩に近付いちゃった。
あ、やばい!また睨まれる!
「普通にネットで買えますよ、100グラム1,000円ぐらいで」
と思ったけど、睨まれるどころかいつもより自然な会話が返って来た。
「もちろん物によって変わりますが、一般的に買えるものもたくさんあるので。作ろうと思えば可能です」
「え…でも絶対大変だよね?全然想像付かないんだけど、どうやるの?だってあの豆をどーしたら…」
「まずはローストして殻と胚芽を取り除いたら、ひたすら潰しますね」
まずはローストしての時点で何の行程か迷子になってしまったけど、ひたすら潰すなんて気が遠くなる。考えただけでも気が遠くなった。
「えっ!?何が!!!」
目を丸くする私の隣で冷静な表情で一口チョコレートをかじる。
あのチョコレートを食べても表情が変わらないがすごい、私の口の中はずっと気持ち悪いのに。
「部活で作ろうと思うと限界がありますね」
「…これ、何なの?」
「チョコレートですよ、れっきとした」
「全然おいしくないんだけど!もしかして失敗作!?」
とにかくザラザラして、めちゃくちゃ苦い。ダイレクトな刺激に、風味も何もない。
これのどこが魔法のチョコレートなの…!?
「カカオから作ろうと思うと難しいんですよね」
え…?カカオから?作ってる?
「手作りってそこまでできるの!?すごいっ!」
さすがの私でもチョコレートがカカオを原材料としてるのは知っていた。
でもカカオからチョコレートを作る高校生には会ったことがなかった。いや、高校生じゃなくてもあまりない気はするんだけど。
「どうやって作るの!?カカオって、あのアーモンドみたいなやつだよね!?てゆーかカカオって売ってるの!?」
さっきよりも聞きたい度が高まっちゃって、前のめりに小鳩に近付いちゃった。
あ、やばい!また睨まれる!
「普通にネットで買えますよ、100グラム1,000円ぐらいで」
と思ったけど、睨まれるどころかいつもより自然な会話が返って来た。
「もちろん物によって変わりますが、一般的に買えるものもたくさんあるので。作ろうと思えば可能です」
「え…でも絶対大変だよね?全然想像付かないんだけど、どうやるの?だってあの豆をどーしたら…」
「まずはローストして殻と胚芽を取り除いたら、ひたすら潰しますね」
まずはローストしての時点で何の行程か迷子になってしまったけど、ひたすら潰すなんて気が遠くなる。考えただけでも気が遠くなった。