恋の♡魔法のチョコレート
「結構ですっ」
ペッとつまみ出され、家庭科室から廊下に投げられた。
えっ、ちょっと!なんで!?
すぐに立ち上がって閉められたドアにへばりついた。
「ねぇ、入部希望者だよ!?希望者追い出すって何!?」
あんな細い指のくせに力はあるのか全然開かない。引き戸になったドアを力強く引っ張ってみてもびくともしない。
「ちょっと!聞いてる!?私が入れば研究会から部活になるんだよ!そしたら部費も上がるし、…あ!砂糖も買えるよ!?」
部活に昇格すればメリットしかない、ちょっと卑怯かもしれないけど咄嗟に思い付いた策だった。
しかもさっきまでいい感じだったし、すんなり歓迎してくれるかな~ってだいぶ甘かったけど。
カカオから作ったチョコレートより全然甘かった。
ガラッ、少しだけドアが開いた。
そこから目を細めた小鳩が上から私を見てる。
「…っ」
高圧的な眼差しにビクッと震える。
何を言われるんだろう…、言われる前に何か言った方がいいのかな?
「にゅっ」
「チョコレートに興味ない人は不要です!」
ピシャッ!と完全シャットアウトで今度は鍵まで閉められた。
“入部希望です!”ってもう一度言おうと思ったのに、最初の一言だけしか言えなかった。
「…~っ!」
悔しい、なんだかすっごく悔しい。
何が悔しいのかって聞かれたらわからないけど、もうめっちゃめーーーっちゃ悔しい!!!
てゆーかチョコレート興味あるし!
好きだし!
そりゃカカオから作るなんてことしようって思ったことないけど、食べるの大好きだし!!!
「…自分はチョコレートにしか興味ないじゃんっ」
あんなにイキイキ語っちゃってさ、普段超無愛想なのに、そんな顔もするんだとか思っちゃったんだから。
「………。」
あの表情は案外悪くはなかったのに。
ペッとつまみ出され、家庭科室から廊下に投げられた。
えっ、ちょっと!なんで!?
すぐに立ち上がって閉められたドアにへばりついた。
「ねぇ、入部希望者だよ!?希望者追い出すって何!?」
あんな細い指のくせに力はあるのか全然開かない。引き戸になったドアを力強く引っ張ってみてもびくともしない。
「ちょっと!聞いてる!?私が入れば研究会から部活になるんだよ!そしたら部費も上がるし、…あ!砂糖も買えるよ!?」
部活に昇格すればメリットしかない、ちょっと卑怯かもしれないけど咄嗟に思い付いた策だった。
しかもさっきまでいい感じだったし、すんなり歓迎してくれるかな~ってだいぶ甘かったけど。
カカオから作ったチョコレートより全然甘かった。
ガラッ、少しだけドアが開いた。
そこから目を細めた小鳩が上から私を見てる。
「…っ」
高圧的な眼差しにビクッと震える。
何を言われるんだろう…、言われる前に何か言った方がいいのかな?
「にゅっ」
「チョコレートに興味ない人は不要です!」
ピシャッ!と完全シャットアウトで今度は鍵まで閉められた。
“入部希望です!”ってもう一度言おうと思ったのに、最初の一言だけしか言えなかった。
「…~っ!」
悔しい、なんだかすっごく悔しい。
何が悔しいのかって聞かれたらわからないけど、もうめっちゃめーーーっちゃ悔しい!!!
てゆーかチョコレート興味あるし!
好きだし!
そりゃカカオから作るなんてことしようって思ったことないけど、食べるの大好きだし!!!
「…自分はチョコレートにしか興味ないじゃんっ」
あんなにイキイキ語っちゃってさ、普段超無愛想なのに、そんな顔もするんだとか思っちゃったんだから。
「………。」
あの表情は案外悪くはなかったのに。