恋の♡魔法のチョコレート
「お付き合いすることになって、そのまま結婚になりました。お互い相性がよかったんでしょうね、最近はマリッジブルー?ってやつに悩むこともあったみたいですけどそれでも琴乃はっ」

「すごいね!!!」

「はい?」

「えーーーー!めっちゃロマンチック~!だってもう何年前?結構長いよね!?うわ~、キュンキュンする!しかもキッカケはあれでしょ、魔法のチョコレートでしょ!」

高校生に頃の琴ちゃん先生の恋がずっと今も続いて、それが愛として結ばれて、誓うことになったんだもん!

そんなのキュンキュンするに決まってる~!

「やっぱり魔法みたいだよっ」

ふっ、とかすかに笑ったように見えた。

カップの中のミルクティーを見つめて。

「チョコレートは何の意味もないですよ、ただのオマケです」

「そうかな?でも琴ちゃん先生は嬉しかったと思うよ、小鳩がチョコレート作ってくれたこと」

きっと私なら、そう思う。

「勇気出すのって結構怖いんだよね、好きって言うのは簡単なのに全然()えなくてさ。…でも小鳩が琴ちゃん先生の背中押してあげたんだよ、だから今琴ちゃん先生しあわせいっぱいで笑ってるんだよ」

「そう…ですかね」

「そうだよ、そうだよ!だって今日の琴ちゃん先生すっごいキレイだったもんねー!」

つい気持ちが高まっちゃって、わーっと話してしまった。

そこでハッとして気付いた。

「あ、でも…、あの、小鳩は…あれだったかもしれないけど」

ごにょごにょと濁すように声が小さくなった。

全然濁せてない、これは。

小鳩の琴ちゃん先生への想いは…っ
< 144 / 159 >

この作品をシェア

pagetop