恋の♡魔法のチョコレート
Magic2.打倒・小鳩結都!
“打倒・小鳩結都!ゆいぴー倒してチョコ研に入ろう!”
私の頭の中はあの空色が離れない。
輝くあの髪が空なら、明るい笑顔はまるで太陽みたいな。
「おはよう、詩乃!」
「咲希~!おはよう、ちょっと聞いてよーっ」
「え、朝から何?どうしたの?」
ちょうど校門の前まで来ると咲希が手を振りながらやって来た。
目が合うや否や、一刻も早く聞いてほしかった昨日の出来事を早口で話した。
初めてチョコ研の中に入れたこと、小鳩のチョコレートを食べられたこと、そして空色の髪…
「おーいっ、おっはよー!」
の話をする前にそらぴょんが現れた。
朝から尋常じゃなくテンションが高い。
目元での両手ピースはデフォルトなんだ。
「やっぴーーーーー!」
「…おはよう」
引きつった笑顔を見せる私を咲希が不思議そうな顔で見てる。
「今日めっちゃいい天気だよねー!」
ふふふっと笑いながらこっちに駆け寄って来る。
揺れる空色の髪は注目の的で、みんなの視線はそらぴょんに釘付け。
「…隣のクラスの、笹原くん?だっけ?」
「そらぴょんね」
「そらぴょん!?いつの間にそんな仲良くなったの?」
「昨日…、家庭科室の廊下で」
「小鳩くんと仲良くなるんじゃなかったの?」
その予定だったんだけど。どこで狂ったか私の中の大誤算、こんな派手な頭の子と挨拶交わす中になるなんて。
「ねぇねぇ!」
「何?」
「あ、名前何だっけ?」
あ、そーいえば自己紹介まだしてなかった。名前教える前に距離感だいぶ近いから忘れてた。
「柳澤詩乃」
「あ、おっけおっけ!」
そらぴょんの髪色は青いし、こんなキャラだし、声も大きいし、こうやって喋ってたらすぐに周りから見られちゃって。私まで注目の的だよ。
「あとで教室行ってい?何組?」
「3組だよ」
「あ、隣じゃーん!俺2組だから!」
それは知ってる。私と違って有名人だから。
小鳩とは正反対の有名人…
「あっ」
スッと威圧感のある気配が隣を通った。
この威圧感は1人しかいない。
「小鳩っ」
目に入ったから、声を掛けただけだったんだけど。朝だし、おはようぐらい言ってもいいかなって。
「あ、ゆいぴー!おっはよー!」
ブンブンと手を振るそらぴょん、絶対その声は小鳩に届いてた。
私の声だって届いてたと思う…けど、一切振り向きもしなければ1ミリとも乱さない足取りで小鳩は校舎へ歩いていった。
ガン無視じゃん!
「ゆいぴーシャイだよね~」
「……そらぴょんが元気過ぎるんじゃない?」
「俺それが取り柄なの!」
お決まりのダブルピースを決め、にぱっと微笑んだ。
そらぴょんと一緒にいることで小鳩との距離は遠のいていく気がする。
てゆーかまだそらぴょんとも仲良くなったつもりはないんだけど。勝手に近寄られてるだけで…
でもこれってプラマイ、マイじゃないかな。
せっかく少しだけ近付けたと思ったのに。
私の頭の中はあの空色が離れない。
輝くあの髪が空なら、明るい笑顔はまるで太陽みたいな。
「おはよう、詩乃!」
「咲希~!おはよう、ちょっと聞いてよーっ」
「え、朝から何?どうしたの?」
ちょうど校門の前まで来ると咲希が手を振りながらやって来た。
目が合うや否や、一刻も早く聞いてほしかった昨日の出来事を早口で話した。
初めてチョコ研の中に入れたこと、小鳩のチョコレートを食べられたこと、そして空色の髪…
「おーいっ、おっはよー!」
の話をする前にそらぴょんが現れた。
朝から尋常じゃなくテンションが高い。
目元での両手ピースはデフォルトなんだ。
「やっぴーーーーー!」
「…おはよう」
引きつった笑顔を見せる私を咲希が不思議そうな顔で見てる。
「今日めっちゃいい天気だよねー!」
ふふふっと笑いながらこっちに駆け寄って来る。
揺れる空色の髪は注目の的で、みんなの視線はそらぴょんに釘付け。
「…隣のクラスの、笹原くん?だっけ?」
「そらぴょんね」
「そらぴょん!?いつの間にそんな仲良くなったの?」
「昨日…、家庭科室の廊下で」
「小鳩くんと仲良くなるんじゃなかったの?」
その予定だったんだけど。どこで狂ったか私の中の大誤算、こんな派手な頭の子と挨拶交わす中になるなんて。
「ねぇねぇ!」
「何?」
「あ、名前何だっけ?」
あ、そーいえば自己紹介まだしてなかった。名前教える前に距離感だいぶ近いから忘れてた。
「柳澤詩乃」
「あ、おっけおっけ!」
そらぴょんの髪色は青いし、こんなキャラだし、声も大きいし、こうやって喋ってたらすぐに周りから見られちゃって。私まで注目の的だよ。
「あとで教室行ってい?何組?」
「3組だよ」
「あ、隣じゃーん!俺2組だから!」
それは知ってる。私と違って有名人だから。
小鳩とは正反対の有名人…
「あっ」
スッと威圧感のある気配が隣を通った。
この威圧感は1人しかいない。
「小鳩っ」
目に入ったから、声を掛けただけだったんだけど。朝だし、おはようぐらい言ってもいいかなって。
「あ、ゆいぴー!おっはよー!」
ブンブンと手を振るそらぴょん、絶対その声は小鳩に届いてた。
私の声だって届いてたと思う…けど、一切振り向きもしなければ1ミリとも乱さない足取りで小鳩は校舎へ歩いていった。
ガン無視じゃん!
「ゆいぴーシャイだよね~」
「……そらぴょんが元気過ぎるんじゃない?」
「俺それが取り柄なの!」
お決まりのダブルピースを決め、にぱっと微笑んだ。
そらぴょんと一緒にいることで小鳩との距離は遠のいていく気がする。
てゆーかまだそらぴょんとも仲良くなったつもりはないんだけど。勝手に近寄られてるだけで…
でもこれってプラマイ、マイじゃないかな。
せっかく少しだけ近付けたと思ったのに。