恋の♡魔法のチョコレート
「あっ」
だけど、すぐに窓の外が気になっちゃった。
ここは2階、下を覗けば中庭が見える。
部活の時間、この中庭でも練習してる人たちがいた。
「オージ先輩だ」
ダンス部の大地拓哉先輩。
大地がおおじにも読めるから、みんなにオージって呼ばれてる。
「見られてラッキーだね」
「…うんっ」
そっか、今日はここで練習してるんだ。
ダンス部の部活スケジュールってイマイチわからないから、どこで練習してるとか把握できないんだよね。
へぇ、今日はここで…
「詩乃、全然ページ変わってないよ」
「!」
視線が完全にチョコレートの歴史からオージ先輩だった。
てゆーかそこにオージ先輩がいたら、それはもうオージ先輩しか見られない。
明るくて、カッコよくて、背も高くて、ついでにおもしろくて。
憧れだよ、みんなの。
いつもで人が集まって来ちゃうの。
わぁー、バク転してる…
すごーい…♡
「チョコレートなんか調べるバイタリティあるならオージ先輩に告白すればいいのに」
頬杖を付きながら咲希がこっちを見てる。
酔いしれた世界から一気に現実に引き戻された。
そんなの言われなくてもわかってるけど。
「それが出来たらこんなことしてないよ。あんな人気な先輩、私に可能性なんてあると思う!?」
「………。」
「嘘でもあるよって言ってよ!」
一目惚れだった。
新入生歓迎会の部活紹介で踊るオージ先輩を見て、これ以上ないってくらいドキドキした。
今もずっとドキドキしてる。
だけど、今の私が近付ける距離はこの距離が精一杯で。
もっと近付きたいって思ってる、でもその勇気もない。
だからせめて魔法のチョコレートがあったら、少しでも勇気が出るんじゃないかって…そう思った。
自分に自信が持ちたくて、どうしても欲しいの…
小鳩結都の作る魔法のチョコレートが。
だけど、すぐに窓の外が気になっちゃった。
ここは2階、下を覗けば中庭が見える。
部活の時間、この中庭でも練習してる人たちがいた。
「オージ先輩だ」
ダンス部の大地拓哉先輩。
大地がおおじにも読めるから、みんなにオージって呼ばれてる。
「見られてラッキーだね」
「…うんっ」
そっか、今日はここで練習してるんだ。
ダンス部の部活スケジュールってイマイチわからないから、どこで練習してるとか把握できないんだよね。
へぇ、今日はここで…
「詩乃、全然ページ変わってないよ」
「!」
視線が完全にチョコレートの歴史からオージ先輩だった。
てゆーかそこにオージ先輩がいたら、それはもうオージ先輩しか見られない。
明るくて、カッコよくて、背も高くて、ついでにおもしろくて。
憧れだよ、みんなの。
いつもで人が集まって来ちゃうの。
わぁー、バク転してる…
すごーい…♡
「チョコレートなんか調べるバイタリティあるならオージ先輩に告白すればいいのに」
頬杖を付きながら咲希がこっちを見てる。
酔いしれた世界から一気に現実に引き戻された。
そんなの言われなくてもわかってるけど。
「それが出来たらこんなことしてないよ。あんな人気な先輩、私に可能性なんてあると思う!?」
「………。」
「嘘でもあるよって言ってよ!」
一目惚れだった。
新入生歓迎会の部活紹介で踊るオージ先輩を見て、これ以上ないってくらいドキドキした。
今もずっとドキドキしてる。
だけど、今の私が近付ける距離はこの距離が精一杯で。
もっと近付きたいって思ってる、でもその勇気もない。
だからせめて魔法のチョコレートがあったら、少しでも勇気が出るんじゃないかって…そう思った。
自分に自信が持ちたくて、どうしても欲しいの…
小鳩結都の作る魔法のチョコレートが。