恋の♡魔法のチョコレート
「それでね、夏休み前に小鳩結都のチョコレートの噂聞いたからさ…もう夏休み中考えすぎちゃって!ずっと欲しくて欲しくてもう頭それでいっぱいだったの!だから夏休み終わったら、つい小鳩結都一直線で…気付いたら土下座で懇願してたよね」
「全然“つい”じゃないよ、必死過ぎだよ」
「でもそれしか浮かばなかったんだもん…!」
そんなのわかってるけど、自分でも何してるんだろって思ってるけど、どうしたらオージ先輩に近付けるか…いっぱい考えた末の答えだった。
「でも詩乃のそーゆう一生懸命なとこ、私は好きだよ」
「咲希…!」
「応援してるから」
「咲希様…!絶対ないと思うけど咲希と光介くんに何かあったら私も全力で応援するからね!!」
「それ応援されてもどうにかなるかな?ありがたいけどね」
くすっと笑って咲希が分厚い本のページをめくる。
その横顔を見て、私も続きを読み始めた。
静かな図書室、慣れない空間だったけどそれが意外にも読書意欲を搔き立てる。
開いた窓から流れてくる風が運ぶ本の匂いも案外悪くないかもしれない。苦手だと思っていた活字も自分のものに出来るぐらい頭の中に吸収されていった。
「…読み終わった!」
「え、早いね」
「咲希と比べて全然薄いからね」
すぐに立ち上がってリュックを背負う。
持って来た本たちを抱えるようにして、イスをもとの位置に戻した。
「じゃあ私行くね!」
「うん、帰るの?」
「ううん!こっからが本番だから!」
「本番?」
これで準備は整った。
あとは向かうだけ…
攻略しに行くんだ!打倒、小鳩結都!!!
「全然“つい”じゃないよ、必死過ぎだよ」
「でもそれしか浮かばなかったんだもん…!」
そんなのわかってるけど、自分でも何してるんだろって思ってるけど、どうしたらオージ先輩に近付けるか…いっぱい考えた末の答えだった。
「でも詩乃のそーゆう一生懸命なとこ、私は好きだよ」
「咲希…!」
「応援してるから」
「咲希様…!絶対ないと思うけど咲希と光介くんに何かあったら私も全力で応援するからね!!」
「それ応援されてもどうにかなるかな?ありがたいけどね」
くすっと笑って咲希が分厚い本のページをめくる。
その横顔を見て、私も続きを読み始めた。
静かな図書室、慣れない空間だったけどそれが意外にも読書意欲を搔き立てる。
開いた窓から流れてくる風が運ぶ本の匂いも案外悪くないかもしれない。苦手だと思っていた活字も自分のものに出来るぐらい頭の中に吸収されていった。
「…読み終わった!」
「え、早いね」
「咲希と比べて全然薄いからね」
すぐに立ち上がってリュックを背負う。
持って来た本たちを抱えるようにして、イスをもとの位置に戻した。
「じゃあ私行くね!」
「うん、帰るの?」
「ううん!こっからが本番だから!」
「本番?」
これで準備は整った。
あとは向かうだけ…
攻略しに行くんだ!打倒、小鳩結都!!!