恋の♡魔法のチョコレート
Magic4.やっと来たチャンス
理由は教えてくれなかった。
お願いとして受け取ったチョコレートは結局食べられないまま、ひっそりと私の部屋の引き出しに仕舞われることになった。
モヤモヤすることがたくさんあるのに今日は文化祭、みんなで準備してきた本番の日だ。
「詩乃、チョコ研はいいの?」
「うん、私の当番は午後からだから」
午前中はちょっとだけクラスの仕事、映え写真館の手持ち看板を持ってお客さんを呼ぶ係。
クラスの模擬店は基本そのクラスでするのが決まりで、廊下に出て呼び込みをしていた。
「咲希は午前中ずっとクラス係やってるんだよね?」
「うん、私帰宅部だしね」
「午後は?光介くんと回るの?」
「そのつもりだよ、光介も部活の係もあって忙しいみたいだけど」
そんな風に言いながら笑ってる咲希は嬉しそうで、最近はいい感じなのかなって思った。
「私午後はチョコ研の方にいるから遊びに来てよ!」
「行くよ、魔法のチョコレート買いに♡」
「魔法のチョコレートは午前中で売り切れだろうけどね」
「えー、そうなの?」
今頃多目的ホールのチョコ研の模擬店は長蛇の列かな。
私のクラスから多目的ホールは遠いんだ…
近かったらこそっと抜け出して買いに行けたのに。
今頃多目的ホールで小鳩と森中部長は忙しくしてるんだろうなー
森中部長に、…もう話したのかな。
チョコレート止めてどうするんだろ、小鳩からチョコレート取ったら何も残らなくない?大丈夫、なのかな…?
「すみませーん、映え写真館今入れますかー?」
「あ、どうぞどうぞ!こちらからお願いします!」
考えたいのに考える暇もなく、文化祭は繁盛していた。
ただの客寄せ係の私でさえバタバタしていた。
だからこのあと緊張する出来事のことをちょっとだけ忘れてたの。
部活の係もある私はクラスの係半分の時間で、休憩をもらえる。
この休憩時間だけが私が自由に文化祭を回れる時間…
オージ先輩と一緒に回ることを約束した時間。
お願いとして受け取ったチョコレートは結局食べられないまま、ひっそりと私の部屋の引き出しに仕舞われることになった。
モヤモヤすることがたくさんあるのに今日は文化祭、みんなで準備してきた本番の日だ。
「詩乃、チョコ研はいいの?」
「うん、私の当番は午後からだから」
午前中はちょっとだけクラスの仕事、映え写真館の手持ち看板を持ってお客さんを呼ぶ係。
クラスの模擬店は基本そのクラスでするのが決まりで、廊下に出て呼び込みをしていた。
「咲希は午前中ずっとクラス係やってるんだよね?」
「うん、私帰宅部だしね」
「午後は?光介くんと回るの?」
「そのつもりだよ、光介も部活の係もあって忙しいみたいだけど」
そんな風に言いながら笑ってる咲希は嬉しそうで、最近はいい感じなのかなって思った。
「私午後はチョコ研の方にいるから遊びに来てよ!」
「行くよ、魔法のチョコレート買いに♡」
「魔法のチョコレートは午前中で売り切れだろうけどね」
「えー、そうなの?」
今頃多目的ホールのチョコ研の模擬店は長蛇の列かな。
私のクラスから多目的ホールは遠いんだ…
近かったらこそっと抜け出して買いに行けたのに。
今頃多目的ホールで小鳩と森中部長は忙しくしてるんだろうなー
森中部長に、…もう話したのかな。
チョコレート止めてどうするんだろ、小鳩からチョコレート取ったら何も残らなくない?大丈夫、なのかな…?
「すみませーん、映え写真館今入れますかー?」
「あ、どうぞどうぞ!こちらからお願いします!」
考えたいのに考える暇もなく、文化祭は繁盛していた。
ただの客寄せ係の私でさえバタバタしていた。
だからこのあと緊張する出来事のことをちょっとだけ忘れてたの。
部活の係もある私はクラスの係半分の時間で、休憩をもらえる。
この休憩時間だけが私が自由に文化祭を回れる時間…
オージ先輩と一緒に回ることを約束した時間。