美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
花より季帆ちゃん
「コーディネート?」
「うん」

友人の明星に拝むように頼んでいる季帆。
翌日、神威と花見に行こうとデートに誘われた季帆。
早速、ネット購入したワンピースを着ようと思ったのはいいが、上手くコーディネートできない。
どうしても、しっくり来ないのだ。

「何?
西洞院くんから、ファッションセンスないとか言われたの?」
「まさか!!
“可愛い”って言ってくれてるよ?」

「だったら、別に私がコーディネートしなくてもいいじゃん!
季帆が思うようにやれば、十分だと思うわよ?」
「でも……
このワンピースを買ったのはいいんだけど、上手く靴とか合わせられなくて……」

ワンピースを見せる季帆。

「へぇー、季帆らしくない…
思いきったね!」
「うん…」

「あんな、無難な服ばっか選んでた季帆がねー(笑)」
「うん…」

「フフ…わかった!
コーディネートしてあげる~」
「ほんと!?ありがとう!」

その日神威に断りを入れ、明星とショッピングに出かけたのだった。



「━━━━まずは、下着ね!」
「え!?し、下着!!?」

「うん、お洒落は下着からよ?」
「す、凄い…」

「そうねー、あんま過激なのはさすがに季帆には合わないから……
やっぱ、この辺かな~?」

色んなランジェリーを持ってくる、明星。

「これ……ひ、紐!?/////」
「このくらいなら、OKでしょ?」
「い、いや…/////ど、どうだろ……?/////」

明星があれよあれよという間に、決めていく。

下着、靴、バッグ、アクセサリー……


「━━━━━━こんな感じかなー?」
両手に紙袋をぶら下げた季帆を見て言った、明星。

「うん。
ありがとう!何から何まで」
「ううん!友達のためだし、私もなんか楽しかった!」


駅前で明星と別れ、ゆっくり神威の待つマンションへ帰る。

「神威くん、気にいってくれるかな?」
ポツリと呟く、季帆。

“いいじゃん!”
一度、明星の前で着替えてみた時、明星が言っていた言葉だ。
「でも…最後、どうゆう意味だろ………?」

『でも…これ…/////ヤバいかも?/////』

「━━━━━━ヤバいって何?」
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