美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
夏休みに入り、神威達は駅で待ち合わせた。

昌磨「オセーよ、神威!」

神威「別にいいでしょ?」
季帆「ごめんなさい!遅くなって!」

大成「フフ…神威、心底嫌そう(笑)」
若那「そうね(笑)」

◯◯「ほんとだ!
神威ってなんか、季帆を守る騎士みたいだな(笑)」

季帆「あ……」

神威「乱磨!!なんでいるの!!?」

声の方を見ると、乱磨が立っていた。

乱磨「昌磨に聞いた!
季帆も来るって聞いたら、行かない選択肢ないじゃーん!」

神威「は?」
一瞬で、乱磨の雰囲気が黒く染まる。

季帆「か、神威くん!
怒るの、だ、ダメだよ!」
その雰囲気に、季帆が恐怖に震えながら神威の服を握り諭す。

すると神威は、季帆を抱き締め目を瞑った。
季帆「か、神威くん?」

スーと息を吐いて、季帆に向き直り微笑んだ。
神威「うん!わかった!大丈夫だよ!」

その笑顔に、季帆もホッとして微笑む。

若那「凄いね。大成と昌乱(昌磨と乱磨)以外に神威をおとなしくさせられる人がいるなんて……!
しかも!女の子で!」

昌磨「確かに…(笑)」

大成「なんか……嵐が起きそうだな(笑)」

昌磨・若那「確かに……」


電車に揺られ、海水浴場についた六人。
それぞれ、海の家に併設された更衣室に向かった。

昌磨「じゃあ、ここで待ってっから!」

若那「了解~」
季帆「うん!」

季帆と若那は、急いで水着に着替える。
若那「おっ!やっぱ、可愛い!」
季帆「そ、そうかな?/////」

若那「てか……季帆ちゃんって……」
季帆「え?」
若那「胸、大きいんだね!」

季帆「え?普通じゃないかな?」
若那「だって細いし小柄だから、あんま胸ないって勝手に思ってた(笑)」

季帆「変かな?」
若那「ううん!全然!似合ってる!」
季帆「良かった……!私、ビキニって着たことなくて…」

若那「だろうね(笑)
あんな無難な水着選んでた時点で、そうだろうなって思ってた(笑)」
季帆「若那ちゃんも、素敵だね!
スタイルいいなぁー!」

若那「そう?ありがと!
さぁ、行こ!」
季帆「うん!」

しかし、更衣室を出ても神威達がいない。

若那「なんで?」
季帆「まだ、着替えてるのかな?」

若那「……んなわけ……あ!これ!」
若那がスマホを確認し、画面を季帆に見せる。

【煙草吸ってくる】

大成からのメッセージだった━━━━━━

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