美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
乱磨「勝負すんのはいいんだけどさ。
三人でなの?」
神威「季帆ちゃん、さすがに勝てないよ?」

季帆「だから、少しハンデをつけて?
それに私、泳ぎには自信あるの!
だから、競争しよ?
せっかく来たんだし楽しも?」
二人を見て、微笑む。

乱磨「じゃあ…俺が一番になったら、一つお願い聞いて?」

季帆「え?あ、うん。お手柔らかにしてくれるなら」

神威「じゃあ、僕も!」

季帆「うん。
…………あ、でも!私が一番になったら?」

乱磨「フフ…俺等に勝てる自信あんの?(笑)」
神威「フフ…季帆ちゃん、可愛い!」

乱磨「そうだなぁー(笑)
季帆が俺達に勝ったら、六人で仲良く遊ぶ!
な?神威、いいだろ?」
神威「いいよ!」

季帆が大きく頷くと、乱磨が昌磨に“スターターをお願い”と言って、三人は波打ち際に並んだ。

昌磨「━━━━━━じゃあ…十河ちゃんは、1メートル先からスタートして、向こうの大きな岩に行って返ってくるまでな!」

乱磨「了解!」
神威「ん」
季帆「わかった!」

昌磨「じゃあ………用意!
スタート!!!」

三人が同時に泳ぎだした。

大成「おっ!十河ちゃん、頑張ってんじゃん!」
若那「季帆ちゃん!頑張れーー!」

あっという間に神威と乱磨に抜かれた、季帆。
でも必死に、二人の後ろにくっついている。

そして、結果は━━━━━━

昌磨「神威と乱磨、ほぼ同時だぞ!
十河ちゃんも、僅差だし!
みんな、スゲーよ!!」

大成「スゲー試合だった!」
若那「てか!季帆ちゃんが一番凄いじゃん!」

昌磨「だよな!
この勝負は、十河ちゃんの勝利だな!!」

季帆「はぁはぁ…もう少しだったのに……」

神威「季帆ちゃん、凄いね!!
僕、びっくりしちゃった!」
乱磨「あぁ!俺達に食らいついてきたの、季帆が初めて!」

季帆「でも、悔しい……!」

神威「季帆ちゃんには、負けたよ!」
乱磨「だな!
約束通り、みんなで遊ぶか!」

それからは、六人で仲良く遊んだ。

季帆「━━━━神威くん、乱磨さん」
パラソルの下で休憩中。
昌磨、大成、若那は、まだ泳いで遊んでいる。

季帆は、両隣に座っている神威と乱磨に声をかけた。
神威「ん?」
乱磨「何?」

季帆「さっき……二人は、どんなお願いしようとしてたの?」
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