美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する

すると━━━━━
神威が、季帆を優しく包み込むように抱き締めた。

季帆｢え？｣
神威｢ごめんね…ごめん、季帆ちゃん。
もう傷つけないって誓ったのに、僕が傷つけちゃった……
本当にごめんね…！｣
そして、ゆっくり背中をさする。

季帆はゆっくり首を横に振り、微笑んだ。

乱磨がラッシュガードを拾い、季帆の肩にかける。
乱磨｢季帆、ごめんな。
神威。俺、頭冷やしてくる。
季帆をよろしく｣
そう言って、海の中へ向かった。

神威｢季帆ちゃん、なんか飲み物買いに行こ？｣
微笑み、季帆の手を握る。

二人は、手を繋いで海の家に向かった。


神威｢季帆ちゃん｣
季帆｢ん？｣

神威｢水着、スッゴく可愛かったよ！｣
季帆｢ほんと？｣

神威｢うん！ドキドキしちゃった！｣
季帆｢なんだ……神威くん、気に入ってくれたんだ｣

神威｢ん？｣
季帆｢あのね。
神威くんに見せなかったのは、退かれたくなかったからなの｣

神威｢え？退く？｣
季帆｢うん。私、神威くんも知っての通り、地味でしょ？
だから、いつも無難な物ばかり選んでた。
こんな、ビキニなんて着たことなくて……
私には、似合わないって決めつけてたの。
でも、若那ちゃんに似合ってるって言ってもらえたから、おもいきって買ってみたの｣

神威｢そっか！季帆ちゃんは、十分可愛いよ？
でも、そうやってちょっと自信なさそうにモジモジしてるのも、可愛いんだよね～！｣
季帆｢え？そ、そうなの？｣

神威｢うん！
なんて言うのかな？
自信満々でいられるのも、ちょっとね…
僕、季帆ちゃんの控え目なとこも好き！
…………まぁ、他にも好きなとこは沢山あるけどー！｣

季帆｢ありがとう！
私も、神威くんの素直で真っ直ぐなところ、大好きだよ！｣

神威｢…//////｣
俯く、神威。

季帆｢神威くん？｣
神威の顔を覗き込む。

神威｢今の…もう一回言って？｣
神威は、顔を真っ赤にして季帆の頬に触れた。

季帆｢え…/////｣
神威｢僕のこと…何？｣

季帆｢大好き…/////｣

神威｢もう、一回…｣

季帆｢大好き…だよ/////｣

神威｢もう一回…言って？｣

季帆｢もう…無理ぃ/////｣
そう言って今度は、季帆が恥ずかしそうに俯いた。

そんな季帆の頬を両手で包み込んで、神威は口唇を寄せる。
神威｢最後！もう、一回…｣

季帆｢大好━━━━━ンンン…｣

神威はそのまま、季帆の口唇を塞ぎ貪った。


そして、海水浴は終わりを告げた。