美しきハイスペ御曹司は、今日も彼女を溺愛する
僕から離れたら悪戯するよ?
「神威くん」
「んー?」

そして月日は流れた、ある秋の休日。
神威と季帆は、ソファに並んで座りまったりしていた。
季帆はテレビを見ていて、神威は季帆の膝枕でスマホゲームをしていた。

そんな神威に、声をかける季帆。
ゆっくり神威は、起き上がる。

「ハロウィンのイベントだって!」
テレビで、ハロウィンイベントの情報がながれていた。

「ほんとだ!
フフ…行きたそう~」
「あ////バレた(笑)」


その日の夕方、神威と季帆は街中にいた━━━━━━

「せっかくだから、コスプレでもする?(笑)」
神威が、店を指差して言う。
そこは、沢山のコスプレ服を取り揃えた、コスプレショップだ。

季帆は昔から興味があった為、大きく頷いた。

「凄いね…」
中には、今年も流行りや定番の物が沢山並んでいた。
その中に“カップルおすすめ”と書いたブースがあり、二人はそこを見てみることにした。

(凄い…/////
シスターと宣教師。
あ、猫!
あ!王子と姫……/////)
思わず、想像する。
バッと顔が熱くなった。

(いやいや/////
私は何を妄想してんの…!!!)
頭を振り、妄想を振り払うのだった。


「━━━━━━━あ!季帆ちゃん。
これは?
ドラキュラとデビル!」
「わ…可愛い…/////」

「よし!じゃあ、決まり!」

購入して、店で着替えた二人。
季帆が、更衣室を出る。

「か、か、カッコいい…/////」
目の前にいたドラキュラ(神威)に見惚れ、固まっていた。

「季帆ちゃん、可愛い~!
可愛すぎぃー!」
「……/////」

「季帆ちゃん?
…………季帆ちゃーん!」
固まって動かない季帆の顔を覗き込む。

「……っあ!ご、ごめん!
神威くん、カッコ良すぎだよ…/////」
「フフ…ありがと!
季帆ちゃんも、とっても可愛いよ!」


店を出て、神威が季帆の両手を掴んで顔を覗き込んだ。
「季帆ちゃん」
「ん?」

「絶対、僕から離れちゃダメだよ?
手、離さないでね!」
「わかった!」

「離れたら……」
「え━━━━」
神威の顔が更に近づく。
そして、耳元で囁いた。

「お仕置きだからね………!」
そう言って、頬にキスをした。


「……っつ…!!?//////」
季帆は、顔を真っ赤にして何度も頷いたのだった。
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